シュテファン・フラダー/ベートーヴェン協奏曲集

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最近はあまり購入意欲をそそるCDはなかったのだが、たまたまその存在を知ったのがこのCD。リリースされていたことも知らなかった。
内田光子/ラトル=BPhのピアノ協奏曲全集もちょっと聴いてみたいとは思ったが、ザンデルリンクとの旧全集を持っていることもあり、こちらのセット(Capriccio)を購入した。曲目等は下記の通り。

○ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
○ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
○ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
○ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
○ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73「皇帝」
○ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための三重協奏曲ハ長調 Op.56
○ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
○ベートーヴェン:ヴァイオリンのためのロマンス第2番ヘ長調 Op.50
○ベートーヴェン:ヴァイオリンのためのロマンス第1番ト長調 Op.40

○ピアノ・指揮:シュテファン・フラダー*1
○管弦楽:ウィーン室内管弦楽団*2
○ヴァイオリン:イザベル・ファン・クーレン
○チェロ:ユリアン・シュテッケル
○収録:2015年12月21~23日、2016年2月8~13日/ウィーン、シンクロン・ステージ

フラダーは1980年代後半にワーズワース=カペラ・イストロポリターナとベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を録音(NAXOS)しているので、これは再録音にあたる。
なお、ピアノ協奏曲だけではなく、三重協奏曲、ヴァイオリン協奏曲も収録されている。

フラダーはクリアな音色と開放的な音楽づくりで快活なベートーヴェンを聴かせる。
オケはウィーン室内管弦楽団*2で、小編成のこともありピアノとのバランスもなかなか好ましい。
そして、イザベル・ファン・クーレン。
コンセルトヘボウCOとのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集(PHILIPS/1990)など優れた録音もあったが、最近はほとんど新譜はリリースされていなかった。
彼女にとってもおそらく初めての録音のベートーヴェン。
きっちりとした堅苦しい演奏ではなく、自由で伸びやかな演奏はなかなか気に入った。特にト長調のロマンスはアラ・ブレーヴェであることを意識した、ある意味大胆な演奏。

*1 STEFAN VLADAR
日本ではヴラダーと呼ばれるが、ドイツ語の V は f の発音なので、フラダーが正しい。
なお、二人の兄はそれぞれウィーンのオケでそれぞれ主要なポストを占めている。
○ミヒャエル(1962~)ウィーン交響楽団ティンパニ奏者
https://www.wienersymphoniker.at/de/orchester/die-wiener-symphoniker#107144
○ヴォルフガング(1963~)ウィーン・フィル3番ホルン奏者
https://www.wienerphilharmoniker.at/member/personid/940
○シュテファン(1965~)ピアニスト、指揮者
なお、フラダー25歳の時の録音のモーツァルト:ソナタ集(SONY/1990)はひじょうに素晴らしい演奏だった。
ニ長調(K311)、ト長調(K283)のソナタのほかにデュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K573 が収録されている。
また、カメラータ・ザルツブルクとのピアノ協奏曲第21・24番(harmonia mundi/2006)もあった。
https://zauberfloete.at.webry.info/200703/article_2.html

*2 ウィーン室内管弦楽団
1946年に設立、2008年からシュテファン・フラダーが首席指揮者。
https://zauberfloete.at.webry.info/201901/article_7.html

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