モーツァルト/K461,462,463

モーツァルトが作曲した、
5つのメヌエットK461
6つのコントルダンス*K462
コントルダンスを伴う2つのメヌエットK463
の3曲は、モーツァルトが1784年2月に自作カタログを作成しはじめる直前の作品と言われている。
3曲とも、ヴァイオリン二部、バス、管楽器という小さな編成で小品ばかりだが、個人的には大好きな舞曲集。
それぞれにユニークな特徴を持っている。

●モーツァルト:5つのメヌエットK461(448a)
第1曲ハ長調 第2曲変ホ長調 第3曲ト長調 第4曲変ロ長調 第5曲へ長調
編成:弦3部、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2(第3曲のトリオはオーボエ2の代わりにフルート2)
自筆譜に1784年と書かれており、第6曲ニ長調は8小節の断片として残されている。
第1曲は、モーツァルトが「ホルン in C alto」と指定した(私の知る限り)唯一の曲。
https://www.youtube.com/watch?v=eMyMy967W8c

●モーツァルト:6つのコントルダンスK462(448b)
第1曲ハ長調 第2曲変ホ長調 第3曲変ロ長調 第4曲ニ長調 第5曲変ロ長調 第6曲へ長調
編成:弦3部、オーボエ2、ホルン2
作曲時期は1784年初頭とされている。編成はもともと弦楽のみで、管楽パートは別の五線紙に書かれているという。
第1曲ハ長調は、ピアノ協奏曲第21番ハ長調終楽章冒頭の音型と似ているが、もっとゆったりした音楽になっている。
https://www.youtube.com/watch?v=Ve3ytJ1B6FA
第5曲変ロ長調の後半は、
https://www.youtube.com/watch?v=yhhLi7XnRKA
ディヴェルティメント管楽十重奏曲(オーボエ2,クラリネット2,イングリッシュホルン2,ホルン2,ファゴット2)変ロ長調K186/159bの終楽章第2テーマに酷似している。
https://www.youtube.com/watch?v=7_9_Dg-96Bg
第6曲へ長調は、
https://www.youtube.com/watch?v=iXev8CDQRUk
2つのホルンのための12のデュオK487の第8曲アレグロのテーマとよく似ている(サン・フォアか誰かも指摘していた)。
https://www.youtube.com/watch?v=_a1Xky5vlV0

●モーツァルト:コントルダンスを伴う2つのメヌエットK463(448c)
第1曲メヌエット:へ長調、アレグロ:へ長調
第2曲メヌエット カンタービレ アダージョ:変ロ長調、アレグロ:変ロ長調 中間部:変ロ短調
編成:弦3部、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2
1783年末ないし1784年初頭の作曲と考えられている。
両曲とも8小節のメヌエットにコントルダンスが続き、ダカーポしてメヌエットが反復されるという形式をとっている。
変わった形式を持つこの2曲は、第1曲:48小節、第2曲:40小節と長さは異なるが、互いにひじょうによく似ている。
なお、第2曲アレグロ中間部の変ロ短調(フラット5つ)という調性はモーツァルトとしては異例。
https://www.youtube.com/watch?v=_7NWcO3f9Lg
この曲よりフラットが多い曲は、「きれいなフランソワーズ」による12の変奏曲変ホ長調K353/300fの第9変奏(変ホ短調/フラット6つ)の他にはおそらくないと思う。


これらの曲の録音はひじょうに少なく、下記の数点くらいだと思う。
○ボスコフスキー=ウィーン・モーツァルト合奏団(DECCA/1964)
○アンゲラー・アンサンブル(CHRISTOPHOROUS/1979)*K461,K463
○グラーフ=ザルツブルク・モーツァルテウム・オーケストラ(Capriccio/1990)
○クリサ=スロヴァク・シンフォニエッタ(BRILLIANT/2002)

*コントルダンス
17世紀から18世紀にかけてヨーロッパ大陸(主にフランス)で流行した舞曲の1つ。17世紀末にフランス宮廷に紹介された。イギリスの「カントリー・ダンス」を起源とし、男女がグループになって対面して踊るため、日本語では「対舞曲」などとも訳される。(中略)楽曲は殆どが急速な2拍子系で、8小節周期の反復を特徴とする(Wikipediaより)。

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