ザイフェルトの音色

前回、ザイフェルトの音色について採り上げたがその続き。
https://zauberfloete.at.webry.info/201907/article_6.html

まず、「ドイツ製ホルンの伝統でもある明るく輝かしい音色」(タワーレコード解説)という表現について。「ドイツ製ホルン」ではなく、「ドイツのホルン」ではないかと思うのだがそれは別として、ベルリン・フィルのホルンの音色について、1978年からBPh3番ホルン奏者を務めるシュテファン・イェツィルスキーがあるインタビューで以下のように語っている。

入団後、ザイフェルト氏の勧めもあり、まず私は彼自身使っていたドイツのメルヒオール製のホルンに変え、より明るく輝かしい音色を目指しました。具体的に言いますと、アメリカではF管をメインで使うことを学んでいましたが、ドイツでは軽く、明るい音色のB♭管がより好んで使用されるため、そのコツをつかもうと努力しました。そして極めて小さい音量で吹く技術も学ぶ必要がありました。
http://ja-orchestra.seesaa.net/article/209914785.html

ということで、当時のベルリン・フィルのホルンセクションは「明るく輝かしい音色」で、B管の「軽く明るい」音色が好まれていた(フルトヴェングラー時代、首席だったマルツィン・ツィラーはじめ、上吹きはB管シングルを使用していたという)ということがわかる。

この証言から、ザイフェルトの音は「暗い」と言うよりは「明るく輝かしい/ブリリアントな」音色であると言わなければならないのだろう。
そして「暖かい」かどうかは別にしても、ザイフェルトという人は、「重め」の楽器を巧みに操り、本来持っているパワーをかなりセーブ/コントロールして演奏していたと言うことができるのではないか。それを「重厚」と表現しても良いのではとも思える。

ただし、私個人の印象として、ザイフェルトの音よりもドールの音の方が「明るく」聴こえるし、バボラクの音の方が「暖かく」また「柔らかく」聴こえることも事実。音色を言葉によって表現するのは本当に難しい。

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