グラフェナウアーのモーツァルト K313

自主的に音楽を聴きたい時に取り出す機会が多いのはこの演奏。とはいっても、グラフェナウアーが吹くモーツァルトのト長調のコンチェルトは2種類ある。
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●ヴァント=バイエルン放送響(BR KLASSIK/1981.10.16) 9:39/9:14/7:13
https://zauberfloete.at.webry.info/201007/article_14.html
●マリナー=アカデミー室内O(PHILIPS/1988) 9:01/8:28/6:47
グラフェナウアーの演奏は両者ともひじょうに優れている(特に前者はライブでありながら完璧な演奏となっている)のだが、私が好んでいる理由はそれに加え、伴奏オケの音色と(特に開始の)テンポ。第一楽章「アレグロ マエストーソ」を比較的ゆっくりとたっぷりとしたテンポで開始する演奏は、私の知る限り、カラヤン=ベルリン・フィル/ブラウとこのヴァント盤しかない。聴くたびに、やはりこのテンポでなくてはとつくづく思う。

イレーナ・グラフェナウアーは、スロヴェニアのリブリャーナ生まれ。8歳から音楽を始め1974年にリブリャーナの音楽アカデミーを卒業後、カールハインツ・ツェラー、オーレル・ニコレに師事。
1974年ミュンヘン国際音楽コンクール3位
1978年ジュネーブ国際音楽コンクール1位
1979年ミュンヘン国際コンクールで1位なしの2位
1977年から1987年までバイエルン放送響首席を務め、その後ザルツブルク・モーツァルテウムの教授を務める(現在は退職したらしい)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Irena_Grafenauer
https://www.uni-mozarteum.at/de/studium/sr.php?nr=75&c=2

さて、グラフェナウアーの録音は、上記ト長調の協奏曲以外に、二長調の協奏曲、フルートとハープのための協奏曲がある(PHILIPS)が、それ以外では、メルカダンテ、シュターミッツなどの協奏曲(PHILIPS)、あとは下記のものがあるようだ。
○サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」/マルタ・アルゲリッチほか(PHILIPS/1985)
○J.S.バッハ:フルートとハープのための作品集(PHILIPS/1987)
○「カルメン幻想曲」グラフェナウアー・リサイタル(PHILIPS/1989)
○J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067、管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068、ブランデンブルク協奏曲 第4番ト長調BWV1049、ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050/ペーター・シュライアー=カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ室内O(PHILIPS/1990/1991・1992)
○モーツァルト:フルート四重奏曲/クレーメル、ヴェロニカ・ハーゲン、クレメンス・ハーゲン(SONY/1994)
上記メンバーとは異なるが、1989年の東京ライブ↓などを観ると、グラフェナウアーという人はやはり卓越した奏者だということがわかる。
https://www.youtube.com/watch?v=A5xh2KeP38g

上記のディスク中、私はモーツァルト:四重奏曲集しか持っていないが、タナを見ていたら下記のCDを発見した。
○シェドヴィル:ソナタ「忠実な羊飼い」(PHILIPS/1990)
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*1737年、ニコラ・シェドヴィルという人がヴィヴァルディの名をかたって、「忠実な羊飼い」作品13という作品(ミュゼットなどの独奏楽器と通奏低音のための6曲から成るソナタ集)をパリで出版したもの。

何年ぶりかで聴いてみるが、バウマン&シュトールのコンビにチェンバロ/オルガンが加わった何とも贅沢なメンバー。コントラバスによる安定感のある低音の上に重なるサウンドも極めて美しい。演奏も極上。

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  • モーツァルトの「アレグロ マエストーソ」

    Excerpt: モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調K313第一楽章に書かれている「アレグロ マエストーソ」の発想標語について調べてみた。 https://zauberfloete.at.webry.info/.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2019-06-09 23:52