最近読んだ本 2019/6

●「クラシック100の味~ウィーンの演奏は上手いより美味しい~」平野玲音著(彩流社/2019.6)
東京有名百味会「百味」に「ウィーン便り」として掲載されたエッセイの単行本化。チェリストである著者の師はWPhのイーベラーとのことで、最初の何回分かはウィーン流の演奏法などについて書かれており、ひじょうに興味深い内容だった。が、その後はほとんど食を中心としたウィーンの観光ガイドのような内容になっているのが惜しい。ウィーンで学んだ演奏法に関する書を熱望する。

●「地図で読み解く京急沿線」岡田直監修(三才ブックス/2019.5)
京急沿線の歴史、謎/不思議、知られざる話題などなど、様々な切り口から興味深いテーマが紹介/検証される。が、本書の最大の特徴は古地図、明治、大正、昭和などの「当時」の地図や、湘南電鉄沿線案内/沿線名所図絵などが収録されていること。古い資料はひじょうに面白い。

●「身の回りの電磁波被曝 その危険性と対策」荻野晃也著(緑風出版/2019.4)
電磁波の危険性について、最新の論文などを紹介しつつ、普段の身の回りの電磁波の危険性と対応を解説している。日本では「悪影響が確定するまでは安全だ」という考え方が一般的で、このような研究も(国や電力会社などの圧力により)ほとんど行われていない。少なくとも妊婦/乳幼児にとっては細心の注意が必要であるというメッセージは必要と思う。

●「音楽と出会う~21世紀的つきあい方~」岡田暁生著(世界思想社/2019.4)
以前に比べると激変している音楽の聴き方/聴かれ方の分析と対応など、著者なりの見解が興味深い。
http://sekaishisosha.jp/book/b439507.html
クライバーのトリスタン、キース・ジャレットのライブなどインターネットでなければ視聴できないソースも紹介される。

●「虫や鳥が見ている世界~紫外線写真が明かす生存戦略~」浅間茂著(中公新書/2019.4)
人間の目は赤・青・緑の3色しか見えないが、虫や鳥は紫外線も見ることができるという。著者が紫外線カメラで撮影した動物や植物の写真(オールカラー)からその生存戦略を探るという内容。

●「ぶらぶら美術・博物館~プレミアム アートブック~」(カドカワエンタメムック/2019.4)
BS日テレの番組「ぶらぶら美術・博物館」の書籍化。文字にすると、おぎやはぎ、高橋マリ子トーンが薄まってしまうが、山田五郎のコメントはさすがと思う。

●「〈新版〉実戦・日本語の作文技術」本多勝一著(朝日文庫/2019.4)
本書は私にとっての文章作成の教科書。「新版」が出たので買い直して読んでみた。

●「音楽用語の基礎知識 これから学ぶ人のための最重要キーワード100」 久保田慶一、上野大輔、川本聡胤、木下大輔、白石美雪、滝口幸子、長野俊樹著(アルテスパブリッシング/2019.3)
楽典、和声、楽式、分析、音楽史などの領域と、クラシック音楽にとどまらずポピュラー音楽、民族音楽、日本音楽までのジャンルをカバーした音楽用語事典。譜例も豊富で解説も充実している。

●「佐藤優の「情報読解」の私塾 赤版」佐藤優著(徳間書店/2019.2)
日本、北朝鮮、韓国、中国の転換点編ということで、最近の国際情勢が分かりやすい語り口で解説される。新聞、テレビからではこのような情報はなかなか得られない。

●「胎児のはなし」増﨑英明・最相葉月著(ミシマ社/2019.2)
長崎大学名誉教授の増﨑氏と最相さんの対談形式で構成されている。最新の研究内容は驚くべきもので、ある意味衝撃的。最近読んだ本の中では最も重みがあった。

●「白秋期~地図のない明日への旅立ち~」五木寛之著(日経プレミアシリーズ/2019.1)
50代~70代の「白秋期」は、最も自分らしく生きることのできる人生の収穫期であり、その時期をいかに有意義に生きるかに関する書。

●「常設展示室」原田マハ著(新潮社/2018.11)
美術館、画廊などに勤める女性を主人公にした短編集。一枚の絵が物語の主役になるところが原田マハの作品らしい。特に「道 La Strada」は優れた作品だった。

●「なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?」岡崎大輔著(SBクリエイティブ/2018.8)
著者が所属する京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターで、ビジネスパーソン向けに実施している美術鑑賞を取り入れた「考え方/学び方」研修の内容紹介本。詳細な説明は省略するが、美術鑑賞という行為を例に、物事の捉え方、考え方、学び方など、一般社会/ビジネスにおいても必要とされる能力開発を行うというもので、確かに、そのプロセスはある意味納得させられるものがあった。但し本書のタイトルは内容を表すものではまったくない。

●「地震学のウソ~地震学会への提言~」山本寛著(工学社/2009.5)
地震のメカニズムについて、「水を地下に注入すると、水に含まれる酸素が地下の鉱物を酸化するために奪われ、残された水素が核融合に至る」という仮説で説明する。ロジックについてはあまり理解できないとはいえ、「ダムの建設が地震を引き起こす」という事実は私も以前から気になるテーマではあったので、その説明も含め有意義な書であると思う。

●「ベートーヴェンの交響曲」金聖響・玉木正之著(講談社現代新書/2007.11)
参照したい箇所があったため読もうと思ったものの、確かに持っていたハズなのだが、どうしても見つからなかったので図書館で借りてきた。

●「ベートーヴェン〈不滅の恋人〉の探求」青木やよひ著(平凡社/2007.1)
第8交響曲に関する情報収集にあたり、避けて通れない参考文献ということだったので読んでみた。その追い込み方は緻密で周到、論理的で説得力のあるもので興味深かった。

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