シュタイン=N響/ベートーヴェン:交響曲第5番

「クラシック音楽館」を観た。今回は「伝説の名演奏」ということで往年の名指揮者たちがN響を振った映像の数々。
中でも特に素晴らしかったのはホルスト・シュタインのベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調。1992年4月26日、サントリーホールでの演奏。シュタインは1928年生まれなので、この時64歳。
とにかく地に足がついたと言うか、重心の低い揺るぎのないベートーヴェンだったと思う。
飯守泰次郎氏の解説にもあったが、やや遅めのテンポで、ある意味丁寧な演奏でひじょうに説得力があった。
何より素晴らしいと思ったのは、適切なテンポとその緩急の付け方。要所要所で、ごくわずかながらテンポを緩めたり速めたりするのだが、その移行が極めて自然で、音楽が息づいているように聴こえる。
第一楽章のエンディングや、終楽章終盤でのアチェレランドの仕方など、これ以外にはないという確信に満ちた演奏で感心させられた。
人々を熱狂させる演奏ではないのだが、叩き上げのカペルマイスターでなければできない指揮であることを痛感する。素晴らしいベートーヴェンだったと思う。
N響はコンマス:堀、木管:中野、茂木、横川、岡崎、ホルン:樋口各氏

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