「こうもり」序曲/クライバーVSカラヤン

J.シュトラウス:「こうもり」序曲のクライバーとカラヤンの指揮ぶりを観察した。オケは両方ともウィーン・フィル。
まず、クライバー。1989年1月1日のニューイヤーコンサート。
https://www.youtube.com/watch?v=GcAAeAVqnLk
久しぶりにクライバーの指揮を観たが、とにかく左手のめちゃくちゃ雄弁なこと。それに加え、ドラマティクな音楽の組み立てとその自然な流れ。これほど音楽を生き生きと躍動感を持って、かつその音楽を見事に事前に体現して指揮できる人は他にいないだろう。フェルマータやG.P.の後でも動作/音楽が停滞することはなく、必ず次のテンポ/音楽を明示的に明らかにする指揮棒/左手/身体の動きが先んじている。
コンマス、木管/ホルントップ:
キュッヒル、(トップサイド:ビンダー、2プルト表:ホーネク)、ニーダーマイヤー、トゥレチェク、シュミードル、トゥルノフスキー、プファイファー

次にカラヤン。1987年1月1日のニューイヤーコンサート。
https://www.youtube.com/watch?v=87Eny7VJONY
カラヤンの指揮は何か特別なことをやる訳でもなく、淡々としかし的確でムダのない指揮ぶり。とにかく地に足がついているというか、安定感のある ひじょうに自然な音楽の流れが素晴らしい。張り詰めた凄い緊張感や、刻々と変わる表情の変化といったものは特にないのだが、テンポや表情、ダイナミクスの変化など、事前にすべて考えられ、これ以外にはないという確信のもと、すべてを任せられるような安心感に包まれて音楽が流れていく。
227小節/アレグロ モルト モデラートからの加速していく指揮はカラヤンでならではのもの。しかしこの箇所、今気が付いたが、特に「徐々に速く」などの指示は一切ない(オペラ本体第4曲テルツェットの同じ箇所も同様)。演出上効果的なため慣用的に行われているのだろう。
コンマス、木管/ホルントップ:
キュッヒル、ニーダーマイヤー、レーマイア、シュミードル、ヴェルバ、ヘグナー

ボスコフスキーの映像もあった。
1972年1月1日のニューイヤーコンサート。 なお、迷惑なことに後半1/3くらいのところからバレエの映像が入る。
https://www.youtube.com/watch?v=-yUQxx3u4gs
ボスコフスキーはワルツに入る箇所でも3つ振りから始めたり、大きなルバートやアチェレランドをかけたりはしない。また、終盤のチェロ・バスやピッコロ・フルートなどの難易度の高いフレーズはかなりオケの立場に立って(?)それほど速くないテンポになっている。とはいえ、質の高いシュトラウスの演奏であることは間違いない。
コンマス、木管/ホルントップ:
ヘッツェル、?、レーマイア、ハーイェク、ツェーマン、ヘグナー
なお、フルートトップはレズニチェクでも、ニーダーマイアでもトリップでもない。一体誰なのか?

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