最近読んだ本 2019/4

●「もっと音楽が好きなる 上達の基本 ユーフォニアム」齊藤充著(音楽之友社/2019.4)
「もっと音楽が好きなる 上達の基本」シリーズの最新刊。
https://zauberfloete.at.webry.info/201904/article_9.html

●「音のウチ・ソト~作曲家のおしゃべり」池辺晋一郎著(新日本出版社/2019.3)
若村麻由美/小池昌代/池澤夏樹との対談の間に、「音符と作曲家の間柄の話」というエッセイ(?)が挟まれている。ダジャレは別として、内容的にはかなり濃く、なるほどと思わされる点が多かった。池辺晋一郎という人をあらためて見直した。

●「詩人の声をきいた木」谷川俊太郎/詩、加賀見博明/写真(求龍堂/2019.3)
ひじょうに美しい写真に詩が添えられている。図書館から借りてきた本なのだが、自分用に欲しくなった。
https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000001577/

●「西洋音楽史を聴く」前川誠郎著(講談社学術文庫/2019.3)
美術史家である著者による、「音楽史は美術史にならって組み立てられ、同じ名称の概念を使っているにもかかわらず、その内容が違う」という問題提起から始まって、著者なりの音楽史が再構成される。興味深い一冊。

●「もっと音楽が好きなる 上達の基本 テューバ」次田心平著(音楽之友社/2019.3)
「息を吐くときのイメージは、弓矢が近いです。張った弓の弦を押すのではなく、放すだけ。」
「昔から横隔膜や腹筋を使ったフル・ブレスがいいと言われています。しかし、無理に吸っていると体によくありませんので、自然な深呼吸の延長だと思いましょう。」

など、自然体で無理をしない、という姿勢で貫かれている。

●「地磁気の逆転」アランナ・ミッチェル著、熊谷玲美訳(光文社/2019.2)
原題は THE SPINNING MAGNET(2018)。地球は巨大な磁石であり、これまで何度も磁極の逆転(N極とS極の入れ替わり)が起こっており、前回の逆転から78万年経過した今、近い将来に次の逆転が起こるかも知れないという。
ここで扱われている磁気の逆転は、いわゆる「ポールシフト」のことではないが、地球の磁場は、宇宙から降り注ぐ有害な宇宙線から生命や文明を守っている。この磁極の逆転プロセスでは、地球の磁場が弱まり、宇宙線被爆によって甚大な被害が出ることが予想されているらしい。
注)一般に、「ポールシフト」という言葉は、特に(磁極の移動ではなく)自転軸の移動を意味する文脈で使われる。

●「睡眠のなぜ?に答える本」大川匡子、高橋清久監修(ライフ・サイエンス/2019.1)
快眠のための12のポイントとして様々な知見が提供される。
https://zauberfloete.at.webry.info/201904/article_4.html

●「姉・米原万里」井上ユリ著(文春文庫/2019.1)
米原万里が亡くなってもうすぐ13年が経とうとしている。本書は妹ユリにより2016年に発刊された単行本の文庫化。様々なエピソード、写真、著書の引用などで構成されており、あらためてすごい人だったと思う。福岡伸一先生による素晴らしい解説もついている。

●「メタル脳」中野信子著(KADOKAWA/2019.1)
「天才は残酷な音楽を好む」というサブタイトル。脳科学の立場からメタル音楽を分析し、その効用/優れている点を説く。メタルは、人を救い、真の強い「個」を育み、世界の欺瞞を見抜くという。

●「ゴッホ――最後の3年」バーバラ・ストック作、川野夏実訳(花伝社/2018.11)
ゴッホの最後の3年を漫画化したもの。テオへの書簡および、絵/コマに対応して作品タイトル・制作年などが添えられている。伝記に代わる新しい試みとして興味深く読んだ。

●「もっと音楽が好きになる 上達の基本 フルート」神田寛明著(音楽之友社/2018.11)
専門外の楽器の話とはいえ、ひじょうに参考になり、有益な内容が少なくなかった。
https://zauberfloete.at.webry.info/201904/article_18.html

●「歳を取るのも悪くない」養老孟司、小島慶子(中公新書ラクレ/2018.6)
二人の対談形式の書。80歳を迎えた養老先生の言葉はひとつひとつ重みがあり、人生を生きる上での参考になる言葉が多い。「生きるとは?」、「幸せとは?」などあらためて考えさせられた。

●「必ず役立つ 吹奏楽ハンドブック~楽典編~」(ヤマハミュージックメディア/2012.10)
楽典入門書、とはいえ復習の意味で参考になった点が少なからずあった。
https://zauberfloete.at.webry.info/201904/article_19.html

●「反音楽史」石井宏著(新潮文庫/2010.10)
2004年2月に新潮社から発刊された単行本の文庫化。「ドイツ楽聖伝」のように書き直された西洋音楽史の本当の史実を明らかにするという斬新な内容。一読の価値はある。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック