呼吸法~その2~

「もっと音楽が好きになる 上達の基本」シリーズ、今回は神田寛明著「フルート」(音楽之友社/2018.11)。
正しい姿勢、練習の仕方などいろいろ参考になる点が少なくなかった。
中でも例えば、楽譜について
●楽譜に書くことで満足しては行けません。書き込む目的は覚えることであって、書き込みは覚えるまでの補助手段です。覚えたら消します
●楽譜に「↑↓」など音程の修正を書き込むことは極力避けましょう。書き込みを見て思い出すのではなく、どのような場合でも音程の修正は頭で理解し、習性として身につけるべきです。

とか、
スコアを見て、(音符を一つ省略してでも)必要なブレスを取る箇所を決める
作曲当時の楽器では出せなかった音を、現代の楽器の性能に合わせメロディに変更することもできる
さらに、
●楽譜も時代によって「読み方」が異なります。記譜法はバッハの時代から変わっていませんが、ときとして「古文」を読み解くような知識が必要になります。それらを無視して印刷された音符や音楽記号を「口語文」のようにそのまま音にすると、音楽表現を誤る可能性があります。
この部分、具体例が付いていないのが惜しまれるが、本当に「楽譜に書かれた通りに」演奏しようとする人が少なくないのが現実だと思う。
あと、フレーズに関連して、
●ほかには特に声楽作品を中心に多くの作品を聴いて覚えること、音楽以外にも芝居の台詞や演説など、人間が発する言葉を参考にするとよいでしょう。
クラシック音楽が発展してきたのはイタリア語、ドイツ語、フランス語など、ヨーロッパ言語の環境においてです。これらの言語と比べて、日本語はイントネーションやリズムが平坦でアクセントが少ないように思えます。しゃべれなくてもかまいません。イタリア語やドイツ語のように演奏してみましょう

などなど、示唆に富む内容が多かった。

しかし、最も驚いた(?)のは呼吸法についての記述。
一般的にいわれる「腹式呼吸」だけでなく、「胸式呼吸」も併用します。
このことは、このシリーズで指摘されてきた下記のような点と共通するところがある。
腹式呼吸について
https://zauberfloete.at.webry.info/201903/article_15.html
肺の広がり方について
https://zauberfloete.at.webry.info/201904/article_9.html

そして、
フレーズの途中や、短い休符など素早くブレスしなくてはならない場合を除いて、曲の最初や長い休符の後では可能な限りゆっくり「鼻から」吸いましょう
鼻から吸うのは、息をゆっくり吸うためです(口から吸うとすぐ終わってしまいます)。ゆっくり吸うのは、呼吸に使う筋肉をできる限りゆっくり動かし、上半身の緊張を避けるためです。


とのこと。今後ぜひ実践してみたい。

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    Excerpt: ●「もっと音楽が好きなる 上達の基本 ユーフォニアム」齊藤充著(音楽之友社/2019.4) 「もっと音楽が好きなる 上達の基本」シリーズの最新刊。 https://zauberfloete.at... Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2019-05-01 21:39