最近読んだ本 2019/3

●「もっと音楽が好きになる 上達の基本 ホルン」福川伸陽著(音楽之友社/2019.3)
https://zauberfloete.at.webry.info/201903/article_15.html

●「新しい音楽鑑賞~知識から体験へ~」久保田慶一著(水曜社/2019.2)
音楽鑑賞の指導者を対象に書かれた体験型音楽鑑賞の入門書。楽曲へのアプローチの出発点となる「エントリーポイント」と、実際に指導していく方法となる「アクティビティ」について具体例に基づき説明される。どう興味を持ってもらい当該楽曲に親しんでもらうかということを実際に行おうとしている人にとってはヒントとなるだろう。

●「心に響く 印象派画家の言葉」Moderna Classica編著(青月社/2019.2)
ルノワール、モネ、マネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど後期印象派の画家も含めた「名言集」。画家の個性が反映されており面白かった。

●「日本人が勘違いしているカタカナ英語120」キャサリン・A・クラフト/里中哲彦編訳(中央公論新社/2019.2)
よく使われるカタカナ英語を、場面に相応しい自然な英語に置き換え解説している。単語の解説や辞書に載っていない表現なども紹介され勉強になった。
が、「日本人が勘違いしている」というタイトルは個人的には疑問。
「カタカナ英語はそのまま英語の世界には持ち込めない」ということであって、(大多数の)日本人が「勘違いしている」かどうかはわからない。

●「ハーモニー探求の歴史~思想としての和声理論~」西田紘子、安田智子編(音楽之友社/2019.1)
和声理論をとおして、人間が音楽に何をもとめてきたのか、和声についての考え方を思想として語る、とはじめには書かれている。個人的には演奏するにあたってのヒントが何か得られないかと思い読み始めたのだが、内容的にはややつかみどころがなく、ある意味難解ではあった。

●「病気の9割は歩くだけで治る!PART2」長尾和宏著(山と渓谷社/2018.12)
体と心の病に効く最強の治療法――歩くことがどれほど体に良いか、繰り返し力説される。私も少しは歩かなければとあらためて思う。

●「熱き血の誇り(上・下)逢坂剛著(角川文庫/2018.11)
1998~99年に静岡新聞に連載、その後出版された作品。私自身、既に読んだ本なのかどうか思い出せず結局読み切ってしまった。上下各巻400ページを超える大作で、少なくない時間を要したが、本というものは読む気になれば(逆に言うとそれだけの魅力のある本であれば)時間は何とかなるものであるということをあらためて実感した。

●「人騒がせな名画たち」木村泰司著(マガジンハウス/2018.10)
「美術は見るものではなく読むもの」であるという著者が有名作を例に、美術を読むことの楽しさを紹介している。図版もカラーで大きめで見ても楽しい。

●「鉄道とファン大研究読本」久野知美著、南田裕介監修(カンゼン/2018.10)
乗り鉄、旅鉄・呑み鉄、本物収集鉄、駅舎鉄、音鉄、配線鉄、収集鉄、都市鉄、もじ鉄など、マニア/オタクを超えた人たちが登場する。

●「修復家だけが知るストラディヴァリウスの真価」中澤宗幸著(毎日新聞出版/2018.9)
ストラディヴァリを中心にヴァイオリン修復家としての経験が披露される。約30000挺の楽器を見てきたという著者の経験値は半端でなく、
やがて、一目見るだけで、その楽器の健康状態や、それを製作したときの作者の調子などもわかるようになってきます。(中略)音に関しても、さまざまな名器の声に繰り返し耳を澄ませていくと、開放弦をスケールで単純に鳴らすだけで、おおよその年代や楽器の持つ基本的な音色がわかるようになります。
という。

●「感性は感動しない~美術の見方、批評の作法~」椹木野衣著(世界思想社/2018.7)
美術批評家の書下ろしエッセイ。読みやすい文章で、内容も共感できる点が少なくない。が、学生時代からの好きだという音楽ジャンル(ハード・ロック、フリー・ジャズ、ニューウェーヴなど)と著者の専門領域の間にはどうしても違和感を感じる。

●「ねじまき片思い」柚木麻子著(創元推理文庫/2018.6)
「ミステリーズ!」(東京創元社が刊行する隔月刊雑誌)に連載していたという作品。この人の作品はずいぶん読んでいるが、本書はその中でも特に印象に残るものだった。万人へ推薦するに値する作品なのかどうかわからないが、個人的にはひじょうに好きな/読んだ甲斐のあった作品と思う。

●「70歳年下の君たちへ~こころが挫けそうになった日に~」五木寛之著 (新潮社/2018.7)
著者が灘高の生徒たちへ行った講義と生徒たちからの質疑応答内容をまとめたもの。
「人生は挫折の連続だ。それを乗りこえていくのが人生ではないか。敗北をおそれず、勝利に甘えるな、と、小声で耳打ちするしかない」と五木氏は述べている。

●「とりあえずウミガメのスープを仕込もう。」宮下奈都著(扶桑社/2018.5)
図書館への返却日当日の朝、まだ読み終えていなかったのだが、このまま返すのはもったいないと思いその場(?)で読み終えた。
「羊と鋼の森」しか読んだことのない作者の作品で、なぜ、予約を入れたかも思い出せない。
https://zauberfloete.at.webry.info/201612/article_14.html
ESSEに連載された食にまつわるエッセイ集。
料理/味にかなりこだわりのある人で、味覚の記憶も凄い。そして何より家族を始めとする、人とのかかわりの描写が素晴らしい。感動的なシーンも少なくなく、最近読んだ本の中ではベスト3に入ると思う。読まずに返さなくてよかった。

●「クリムト~官能の世界へ~」平松洋著(角川新書/2018.1)
新書ながら、クリムトの主要作品をオールカラーで年代順に紹介している。個人的にクリムトのファンではあるものの、ここまで体系的にまとめられた書を読んだのは初めて。ひじょうに勉強になった。

●「ぐるり一周34.5キロ JR山手線の謎 2020」松本典久著(実業之日本社/2018.1)
山手線にまつわる路線、運転、各駅のエピソードなどが紹介されている。最近は渋谷より品川の方が利用客が多いらしい。

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