メヌエットのステップ

「これで万全! バロック音楽の教え方」ムジカノーヴァ編(音楽之友社/2018.7)の中に、町田育弥氏による下記のような記述があった(以下一部抜粋)。

メヌエットのステップは伸・屈・伸/伸・伸・屈
ご存じのようにメヌエットは3拍子の舞曲です。けれどもステップのパターンは2小節すなわち6拍で一単位。足の動きを拍毎に示すと次のようになります。

拍   1  2  3  4  5  6
足  伸 屈 伸 伸 伸 屈

ここでいう「伸」は、ふわっと踵を浮かせた状態だと思っていただければよいでしょう。ここは軽く伸び上がるだけだったり、すすすすっと移動(特に3~5拍目の間)したり、時には軽くジャンプするような場合もあります。
「屈」の拍では軽く膝を曲げ、ただし腰は折らず、背すじは垂直を保ったまま、体がその場で優しく「韻を踏む」ように沈みます。(中略)
冒頭の6拍をひとつづつ見ていきましょう。

1 時空に羽ばたく意志表示。上方と未来へ向かってぐぅんと伸びる力が働く。この反動で、下方に向かって踏み込む力も働きます。
2 一度弛緩して、さらなる「伸」のための力を溜めるところ。
3 再び「伸」の始動。方向性を示す。
4 前の拍の勢いと方向を維持して、さらなる高みへ。1とは違って、下方に「蹴る」力はなさそう。2段ロケットの空中噴射みたいなものか?
5 「伸」の力と引力が拮抗して一瞬の無重力状態。
6 弛緩。引力に従ってリセット。同時に次の羽ばたき(1回目より遠くをめざす)への準備。

3~5の「伸」の連続のところでは、3の力が4ではもはや上方に向かわず(それ以上は上に行くことができずに)、横への動きに転嫁され、結果的に「歩く」ことになったりします。もちろん、どかどか歩くわけではなく、空から糸で吊られたような感じでするすると移動し、5では4で踏み出した足にもう一方の足が添えられるだけ。歩幅の大小は、どうも3の「伸」の質によるようです。


ということで、ダンス上のメヌエット・ステップは1回のパターンに6拍が必要(6拍子)である
https://zauberfloete.at.webry.info/201205/article_16.html
ということは知っていたが、上記のように詳細な解説は参考になる。
結局、メヌエットなど舞曲を演奏するには、バロック・ダンスの素養が必要になるということなのだろう。

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この記事へのコメント

U
2018年09月09日 09:06
お疲れ様です。
日本語だと6拍という言い方しか出来ないでしょうか?ステップは確かに6つありますが、音楽としては2拍に感じられるべきです。したがって3/4で書いてありますが、2小節で1ユニットと考え、感じとしては遅い6/8のように演奏します。
以上は練習中に何度かお話しています。
尚バロックダンスの特徴として、ステップの強弱と音楽の強弱に不一致がしばしば発生することを付加しておきます。
ダンスステップをしっかり習うことで、この不一致の瞬間も分かるようになり、それにより生まれる緊張感もバロックの様式として理解出来るようになります。
2018年09月13日 21:42
Uさま
コメントありがとうございます。今後とも宜しくご指導のほどお願い申し上げます。

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