「さすらう若者の歌」

9/23に放送された「クラシック音楽館」、ジョナサン・ノット=東京交響楽団のマーラー、ブルックナーはあまり興味を惹かない演奏だったが、最後に河村尚子&ホルヌングのデュオがあるというので一応消さないでいた。そして曲目はマーラーの「さすらう若者の歌」(ホルヌング編曲)ということで驚くが、演奏を聴いてさらにびっくり、眠気もいっぺんに吹っ飛ぶ超名演だった。
何気なく見た演奏に目(耳)が釘付けになる、というのは滅多にあることではなく、以前観たバティアシュヴィリのショスタコヴィッチのコンチェルト以来かも知れない。
https://zauberfloete.at.webry.info/200911/article_8.html

「さすらう若人」をチェロで弾くというのはなかなか思いつかないが、ホルヌングには相当な思い入れがあったのであろうということは演奏を聴いて分かるような気がした。声楽とはまた別のアプローチによってこの曲の神髄/素晴らしさを引き出していたと思う。
そして河村尚子のピアノが凄い。濃い陰影、大きな幅のダイナミクス、繊細であり大胆な表情付け、極めて音楽的な歌い回しなどにより、各曲の性格を見事に表出していた。
さらに、特筆すべきは河村の表情。この曲の苦悩、葛藤、安堵、解放、浄化などの刻々と変化する情感の移ろいを余すところなく映していた。録画していなかったことが惜しまれる。

○「さすらう若者の歌」(マーラー作曲/ホルヌング編曲)
○チェロ:マキシミリアン・ホルヌング
○ピアノ:河村尚子
○収録:2017年10月12日/京都コンサートホール・アンサンブルホールムラタ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック