最近読んだ本 2018/3

●「楽器博士佐伯茂樹がガイドするオーケストラ楽器の仕組みとルーツ」音楽の友編(音楽之友社/2018.3)
「音楽の友」に連載した「楽器ものしり講座――オーケストラをもっと楽しく」を再編集したもの。楽器をやる人にとってはその歴史を知る上でも必読の書。有田正弘氏と満江菜穂子氏(クラリネット奏者)の時代毎の楽器の特色、古楽器体験などの新コンテンツも追加されている。

●「夜ふかしするほど面白い月の話」寺岡淳也著(PHP文庫/2018.1)
Q&A方式で、月にまつわるさまざまな月の不思議に迫る。なお、本書では「ブルームーン」(天文用語ではない)とは、一ヶ月のうちに2回満月がやってくる(あるいはその2回目の満月の)ことを指す、と書かれているが、「1季節(二分二至で区切られた3ヶ月間)に満月が4回起こるとき、その3回目を指す」ことが本来の意味らしい。
なお、「一ヶ月のうちに2回」という意味では今年/2018年の1月と3月はその定義に該当する(2月には1度も満月がなかった)。

●「音楽の科学」フィリップ・ボール著/夏目大訳(河出書房新社/新装版初版2018.1)
オリジナルは2010年:THE MUSIC INSTINCT、訳は2011.12に出版されている。「音楽の科学」と訳されているが本来は音楽の「本能/元々持っている性質」というタイトル。600ページを超す大作(厚さ5cm)で、さすがに精読はできず一応全ページは開いたが、興味のあるところだけ読むこととなった。音楽の持っている普遍的な原理について最新の脳科学の研究成果なども織り込みながら解き明かそうとしている。音色や言語との関係などのテーマは興味深かった。

●「小泉放談」小泉今日子(宝島社/2017.12)
「GLOW」に連載された小泉今日子と25人の先輩たちとの対談集。読み応え十分でひじょうに面白かった。

●「臨終医だからわかる天国に行く人、地獄に落ちる人」志賀貢著(海竜社/2017.12)
医療の現場で接した具体的なエピソードを豊富に紹介しつつ、安らかに臨終を迎える心構え、と言うか、地獄に落ちるのでなく、いかにすれば天国に行けるか、その生き方を説く。

●「JAL123便墜落事故~自衛隊&米軍陰謀説の真相~」杉江弘著(宝島社/2017.12)
著者は元JAL機長。2017年7月に出版された青山透子著「日航123便 墜落の新事実~目撃証言から真相に迫る~」(河出書房新社)
http://zauberfloete.at.webry.info/201710/article_25.html
などの「事件」説を否定し、「事故」だったと主張しているが全般的に説得力に欠ける。

●「首都圏 のりもの情報」(ぱる出版/2017.12)
図書館で借りる場合、書名だけから判断するので、実際に手に取った時、大きさ、厚さ、内容などが事前に考えていたものと異なることが少なからずある。本書もその一つで、首都圏のJR、私鉄、地下鉄各線の路線図、所要時間と運賃、主要駅付近地図、初電/終電時刻などが一覧できるようになっている。このようなものとはまったく思わなかった。

●「いつでも名画に会える 日本10大美術館」望月麻美子・三浦たまみ著(ビジュアルだいわ文庫/2017.11)
常設展で名画が観られる日本の美術館とその作品をオールカラーで紹介している。東京の美術館はだいたい観ているが、ひろしま、山梨、愛知などの美術館はまだ行ったことがない。他にも宮城、島根などの個性的な美術館が紹介されている。

●「十字路に立つ女」逢坂剛著(角川文庫/2017.11)
逢坂氏の本はほとんど読んでいるつもりだが、この本はおそらく初めて。岡坂神策シリーズの第2作とのこと。さすがに逢坂氏、途中で他の本を読みたいと思わせない。特筆したいのは洗練されたユーモア漂う会話の表現。ここまで気の利いたセリフは普通ではちょっと考えつかないと思う。

●「たゆたえども沈まず」原田マハ著(幻冬舎/2017.10)
ゴッホとテオの兄弟、日本人画商林忠正を中心としたアート小説。どこまでが事実でそこまでがフィクションなのかがはっきりとはわからないが、いずれにしても迫真的で読ませるストーリー。ゴッホが好きな人はもちろん、そうでない人でも楽しめる。

●「ベートーヴェンの交響曲~理念の芸術作品への九つの旅~」マルティン・ゲック著、北川千香子訳(音楽之友社/2017.10)
ベートーヴェンの交響曲を歴史的、文化的な文脈の中でとらえなおそうとする解釈学的アプローチにより、音楽を読み解こうとしている。九つの交響曲が秘めている「真意(メッセージ)」を探る。
http://zauberfloete.at.webry.info/201803/article_7.html

●「「おしり」をほぐせば100歳まで歩ける!」松尾タカシ著(総合法令出版/2017.10)
梨状筋をほぐして腸骨筋を鍛えることによって骨盤が前傾し、本来のおしりの機能が発揮されるという。そのためのエクササイズも紹介されている。

●「老いない人は何を食べているか」松生恒夫著(平凡社新書/2017.9)
消化器内科医、大腸専門医の立場からの、健康寿命をいかに延ばすかという内容。結論的には大麦や野菜、エキストラバージン・オリーブオイル、植物性乳酸菌(発酵食)などを上手に取り入れた地中海式(主食となるパスタやパン、米などの穀物に野菜、果物、豆などは豊富に、新鮮な魚、チーズやヨーグルトは適量、肉類はときどき食べるていどにするというバランス)和食が、老いないことに有用とされるという。

●「人生が劇的に変わる睡眠法」白濱龍太郎著(プレジデント社/2017.7)
睡眠には絶対量が必要、夕食時間の理想は睡眠の4時間前、和食こそ最高の快眠メニュー、睡眠時間で病気になるかならないか決まる(睡眠中に体内ではリンパ球が大量につくられる)、睡眠不足は認知機能を低下させる、昼寝は脳をリセットするなどなど、睡眠の重要性が語られる。ちなみに全米睡眠財団が出した適切な睡眠時間は下記の通り。
生後3ヵ月まで:14~17時間/4~11ヵ月:12~15時間/1~2歳:11~14時間/3~5歳:10~13時間/6~13歳:9~11時間/14~17歳:8~10時間/18~64歳:7~9時間/65歳以上:7~8時間 とのこと。
一般的に言われている数字とはやや異なっている。

●「大迷走」逢坂剛著(集英社文庫/2016.1)
御茶ノ水警察署シリーズ初(?)の長編。初出は2013年とのことで、ブログにも採り上げていないので、おそらく読むのは初めてではないかと思う。いつもながら逢坂氏の作品は読みだしたら止まらない。

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