序曲「コリオラン」

秋の演奏会でこの曲を演奏する。超有名曲ではあるが私はこれまで2ndを一回吹いたことがあるだけで1番は初めて。ファゴット奏者にとって、この曲の最後の12小節プラス一拍のGの伸ばし(pで始まり、その後 sempre piu piano 、最後の3小節はディクレッシェンド、最後のCはpp)は鬼門と言えるだろう。
このGの音、初心者でもすぐ出せるどうということのない音なのだが、pで12小節伸ばす(時間的には30秒程度)というのは容易ではなく、最後のCがppというのも極めて難しい。先日の練習でも、息が続く限界という感じで、最後のCは出すことができなかった。さらに、録音を聴くとGのピッチが少なからず上ずっている。
できるだけ柔らかく息が少なくて済むリードで吹いた方が良いのではとも思うが、そのようなリードを使ってpで吹くと、(息が余っているにもかかわらず)途中で音が途切れるというリスクもある。この歳で今さら肺の容量を増やすことはできないので、上手く息を吸ってpのロングトーンを持続できる努力をする、ということに尽きる。そして最後のCは周りの音楽をぶち壊すような大きな音になるよりは、「何も吹かない」方がマシなようにも思う。あとは当日の運次第ということになるのだろうか・・・。

さてこの曲、CDは何枚あるかわからないが、映像で私が持っているのはカラヤン=ベルリン・フィルの1966年日本公演ライブとクライバー=バイエルン国立歌劇場Oのライブの2枚。両演奏ともYouTubeで観ることができる。
まずカラヤン。冒頭のG.P.などを拍通りに取らず、わずかに短くしているのが興味深い。このような例に加え、ブルックナーのシンフォニーなどの長い伸ばしを拍通りに取らず、切り詰めて演奏するのがカラヤンのやり方、と何かで読んだ記憶がある。それにしても、カラヤンの指揮はスマートというか超カッコいい。
そしてここで気付くのが最後のファゴットの伸ばし。4小節~5小節目にかけて新しいG音が聴こえるような気もする(二人の奏者が受け渡している?)が気のせいなのか・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=4esdxM64Dug

続いてクライバー=バイエルン国立歌劇場Oの1996年ライブ。
https://www.youtube.com/watch?v=qUngfVi5p4k
カラヤンとは対極の音楽づくりが興味深いが、クライバーもG.P.を拍通り取ってはいない。

ついでに、バーンスタイン=ウィーン・フィルの演奏(おそらく1980年代前半)もあったので試しに聴いてみた。
https://www.youtube.com/watch?v=Vvn2oGyji8s
このような演奏を聴くと、カラヤンとクライバーの演奏は対極と言うより、むしろ共通点が少なくないという印象を受ける。

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  • 秋の演奏会(その1)終了

    Excerpt: 秋の演奏会(その1)を終えた(10/22)。台風21号の接近に伴う大雨という悪天候の中、400名を超える方々にご来場いただいた。心から感謝の意を表したい。ありがとうございました。 今回はブラームス:.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2017-10-23 21:51