Ah chi mi dice mai

NMA(NEUE MOZART AUSGABE)のスコアには欄外に演奏法のガイドが小さく書かれている。例えば、「ドン・ジョヴァンニ」第3曲ドンナ・エルヴィーラのアリア、「ああ 誰がいったい教えてくれるの、あの不実な男がどこにいるのかを~」(K527の65ページ) 。
http://dme.mozarteum.at/DME/nma/nmapub_srch.php?l=2
13小節の歌い出し、Ah chi mi dice ma i 、スコアでは D D となっているがガイドでは Es D となっている。

このような、楽譜に書かれた音符とは異なる演奏法は、
エファ&パウル・バドゥーラ=スコダ著「モーツァルト 演奏法と解釈」
http://zauberfloete.at.webry.info/201609/article_20.html
にも載っている歌唱掛留音(歌唱アクセント Gesangsakzent またはアッポジャトゥーラ Appoggiatura)
http://zauberfloete.at.webry.info/201201/article_18.html
の実例と言える。
しかし、手元にあるCDおよびYouTubeを聴いてみたところ、
テ・カナワ、シュヴァルツコプフ、レオンタイン・プライス、バルトリ、フリットリ、フレミング、デッシー、ヴァルトラウト・マイヤー、オジェー、などはすべて D D (楽譜通り)と歌っており、ただ一人、バルツァ(カラヤン指揮)のみが Es D と歌っていた。
NMAのガイドが、最新の研究成果に基づいており、モーツァルトの時代にはそのように演奏されていたということを示すものであるとすれば、今までの伝統的な(楽譜通りの)演奏法は正しくないということになるのだが、なかなか一般に普及しないのはなぜなのだろうといつも疑問に思う。
とはいえ、慣例として「直されて」歌われている場合もない訳でもない。
http://zauberfloete.at.webry.info/201210/article_16.htm

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