ハイドン:交響曲第108番変ロ長調

ハイドンの交響曲といえば、104曲というのが長い間の常識だった。しかし、その後下記3曲が付け加えられることとなる。
○当時消息不明となっていて近年発見された一曲(第106番二長調、一楽章のみ現存/歌劇「漁師の娘たち」の序曲?)
○間違って弦楽四重奏に分類されていた一曲(第107番変ロ長調)
○真作の交響曲一曲(第108番変ロ長調)
これらを含めると、現在まで残されている交響曲の数は107曲となる。そして、1792年に作曲された協奏交響曲に第105番、新たに付け加えらえた三曲には第106番から第108番までの番号が付けられることになった。

第108番の作曲時期について、ランドンは様式的に1761年以前の作品とみなしているがゲルラッハは1762年の作品とみなしている。1762年とすればエステルハージ副楽長前半の時期にあたり、ハイドンが作曲した交響曲の24~25番目くらいに位置する作品となる。
この曲は古い文献では「組曲」と呼ばれており、そのため交響曲に分類されなかったのではと考えられている。そして他の初期交響曲と比べても、この曲には前時代性と現代性の共存が刻印されている。

特筆すべきは第三楽章トリオでファゴットがソロを奏でること。バスとは別にファゴットが独立したパートを与えられているのは第6,7,8番以来で、この曲以後は第9番ハ長調(第三楽章トリオ)、第72番ニ長調(第三楽章トリオ)と続く。その後はしばらく現れないが、第52番ハ短調、第45番嬰へ短調 以降、次第にファゴットはバスから離れ、独立パートを獲得していくこととなる。

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