「西洋音楽史再入門」

著者は村田千尋、春秋社から2016年7月に出版されている。
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-93033-5/
「古代/中世、ルネサンス、バロック、古典派・・」といった時代別の記述による音楽史ではなく、音楽と社会の関係性に着目し、「楽譜」「楽器」「人」「場と機能」の4つの視点から西洋音楽史の流れを読み解くというアプローチ。いわば「タテ割りの音楽史」であり、著者は「2冊目の音楽史書」として読んでいただきたいと述べている。
特定のテーマを時代に沿って追っていくといいう記述は分かりやすく読みやすかった。
以下、「楽譜に書かれること/書かれないこと」の章から、「リズム法の習慣」の項を引用する(念のため)。

18世紀には、わざと楽譜とは異なる弾き方をするという習慣も存在した。たとえばフランスの「ノート・イネガル notes inegales =不平等音符」。等しい音価の音が並ぶ場合、音に拍節的な優劣を認め、「よい音」を長めにする(表拍をやや長めに、裏拍を短めに)という習慣があった。
フランス風序曲においては、付点の付けられた音符を重々しく、長く鳴らし、それに続く短い音符は、さらに短く、鋭く演奏する(過重付点)。
これとは反対に、付点のリズムと3連符が同時に鳴らされる場合は、付点の後の音と3連符の三つ目の音を同時に弾き、付点音符をやや短めにする(同時奏法)。

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