「メリー・ウィドウ」初ソリスト合わせ

再来週の本番を前に、「メリー・ウィドウ」の初めてのソリスト合わせがあった(7/10)。先日ほどではなかったが30℃を超える暑さの中、冷房のない区立小学校の体育館での練習。今回も二日公演/ダブルキャストのため、前半・後半に分けて2回分の全曲通し練習。お昼過ぎに集合し終了したのは夜8時半過ぎというハードスケジュールだった。
オケのメンバーとは異なり、声楽ソリストの方々はプロの方々。昨年の「魔笛」の時も感じたが、皆さん圧倒的なパワーで迫ってくるのでこちらも全力投球で対抗せざるを得なくなる。
実際に合わせてみるとやはりオケとソリストの方の間でフレージングやアゴーギクなど微妙なズレが出て、合わせるのに苦労することとなるが、棒に合わせることはもちろん、最終的には一人一人がソリストを聴いて合わせないといけないということになるのだろう。
また2回公演ということに伴い、同じ曲(「ダニロ登場の歌」など)でもソリストがそれぞれ別の歌い方をしたりするため、伴奏側もソリストによって表現の仕方を変えることが必要になる。さらに「メリー・ウィドウ」という曲は、全曲に渡ってテンポ、リズムの変化/伸び縮みがひじょうに多いため、細心の注意を払っていないとG.P.で飛び出したり(私も何回かひとりで飛び出してしまった)、ズレてしまうことになる。

今回は昨年の「魔笛」とは異なり、ファゴットがソロ(またはそれに近い形)で声楽ソリストと向き合う場面はほとんどなく、技術的に特に難しい箇所もあまりないのでプレッシャーは少ない。が、「ヴィリアの歌」、「王子と王子の歌」、「唇は黙して」などのバックの付点二分音符がタイまたはスラーで延々と結ばれた伴奏はとにかくきついと言うかひじょうに難しい。結局、あのような音符上は極めてやさしい箇所を弱音で何事もなかったように完璧に吹ける、ということが実力なのだろうとあらためて思う。

それにしてもオペラというのは演奏していて本当に楽しい。特に今回は「メリー・ウィドウ」(オペレッタ)ということもあり、「ひじょうに充実した、普段ではなかなか経験できない」ような「楽しさ」であることに加え、「ファンタスティックで心踊りワクワクする」ような「楽しさ」でもある。オペレッタ特有の軽さやエンターティンメント性がそのような感覚を助長するのだろうが、このような甘い音楽にどっぷり浸りすぎてしまうと、クラシックの世界(?)には戻れなくなってしまうのではないかとつい心配してしまう・・・。

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    Excerpt: 前回に引続き、ソリストを交えての「メリー・ウィドウ」のリハーサルに参加した(7/18)。前回はソリストとオケの歌合わせだけだったのだが、今回はセリフを含む舞台進行通りの通しリハーサル。 http:/.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2016-07-19 18:18