最近読んだ本 2016/7

●「名曲の真相~管楽器で読み解く音楽の素顔~」佐伯茂樹著(アカデミア・ミュージック/2016.7)
佐伯先生の最新刊。管楽器にまつわるひじょうに興味深い歴史、名曲における使用例などが紹介されている。オビにも「名曲の常識非常識」を完全にリニューアルして甦らせた一冊、とあるように内容的に前著と重複している部分も少なからずあるが他に例のない著作であることに間違いない。
http://zauberfloete.at.webry.info/201401/article_8.html

●「美術の誘惑」宮下規久朗著(光文社新書/2016.6)
美術入門書と思って読み始めたら、普通の書とはやや趣が異なり、著者の経験などに基づいたユニークなものになっている。
美術作品は実物を見ると、その質感や色彩以上に大きさに驚かされることがある。
という主張は私も大塚国際美術館に行った時に痛感した。
http://zauberfloete.at.webry.info/201311/article_17.html
本書は大きさまではもちろん再現されていないが、全作品カラー写真が掲載されているのでひじょうにわかりやすい。

●「謎解き 印象派~見方の極意 光と色彩の秘密~」西岡文彦著(河出文庫/2016.6)
印象派の画家たちの作品をそのドラマチックな人生と共に眺め、その鑑賞と理解を深めるポイントが分かりやすく解説されている。入門書ではあるが、印象派に特化してここまで丁寧に説明されている書はあまりないと思う。

●「京浜急行 スゴすぎ謎学」小佐野カゲトシ著(河出書房新社/2016.6)
京急に関する雑学/トリビア集。表紙が1800形の写真であり最新感に溢れている。路線、車輛、駅などにまつわる話題満載だったが、さすがに八ツ山踏切の解消の仕方については書かれていなかった。
http://zauberfloete.at.webry.info/201412/article_13.html

●「富士山大噴火と阿蘇山大爆発」巽好幸著(幻灯舎新書/2016.5)
著者の専門はマグマ学。「2017年±5年噴火説には何ら科学的根拠はない」としながら、「今、確かに言えることは、(富士山は)いつ噴火してもおかしくない活火山であり~」と言い切る。さらに富士山噴火を遥かにしのぐ「巨大カルデラ噴火」の危険性を訴えている。

●「会いたかった画家」安野光雅著(山川出版社/2016.5)
クレー、ロートレック、モディリアーニ、ブリューゲル、ゴッホ、ルソーなどの画家に関するエッセイ風の文章をまとめたもの、有元利夫ほか意外な画家への言及もあり、安野の知られざる一面を垣間見ることができる一冊。

●「奥様はクレイジーフルーツ」柚木麻子著(文藝春秋/2016.5)
柚木の最新作。テーマとしてはおもしろいがこれまでの作品と比べるとインパクトに欠ける。

●「米原万里ベストエッセイⅠ・Ⅱ」米原万里著(角川文庫/2016.4)
米原万里の作品はだいたい読んでいるつもりだったが、初めて読む(単に忘れているだけかも知れないが)作品も少なくなかった。現在読んでもその視点/着眼点の鋭さにはあらためて驚かされる。

●「黄色いマンション 黒い猫」小泉今日子著(スイッチ・パブリッシング/2016.4)
画像

最近読んだ本の中で最も感銘深く、読んで良かったと思える一冊だった。小泉今日子ファン以外の方々(私は大ファンだが)にも推薦したい。

●「新幹線はすごい」斉木実著(ベスト新書/2016.4)
新幹線の全車両の解説を中心に、北海道新幹線や新幹線の歴史、今後の計画や実現しなかった計画など興味深い内容で読み応えがあった。

●「息の発見」五木寛之・玄侑宗久著(徳間文庫カレッジ/2016.3)
五木と玄侑の対話(談)集。呼吸法のみならず、仏教、禅についての深い内容が語られる。

●「孫と私の小さな歴史」佐藤愛子著(文藝春秋/2016.1)
話題の書(?)をやっと読む/見ることができた。「すごい!」の一語に尽きる。

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