最近読んだ本 2016/6

●「クラシックのからくり」舟橋三十子著(ヤマハミュージックメディア/2016.5)
「かたち」で読み解く楽曲の仕組み、という副題が付いており、音楽の形式について具体的な楽曲例などを通じてわかりやすく解説されている。
ちょっと気になったのは、オペラの分類の中で下記のような記述があったこと。
オペラ・セリア:人間の心理や宗教的な題材を扱った総合的なオペラ。「アイーダ」「椿姫」「ラ・ボエーム」など、日本人に人気の曲が多いのも特徴です。
私の認識とはズレがあったが、国立劇場のサイトにもそのような記述が見られた。
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/20000016_opera.html

●「姉・米原万里~思い出は食欲と共に~」井上ユリ著(文藝春秋/2016.5)
米原万里の実妹である井上ユリ(夫は故井上ひさし)による姉にまつわる回想録。知られざるエピソード満載で、これを読むと米原一族(祖父母、父母、妹、親戚など)はひじょうに個性的であることがわかり、この家族環境あっての米原だったことがあらためて納得される。

●「都バスの不思議と謎」風来堂編(実業之日本社/2016.5)
都バスにまつわるエピソード集。都心の地下鉄網の整備に伴い、都バスの利用者は年々減少を続けていたというが、2011年頃から下げ止まり、微増が続いているという。バスという乗り物の見直しがされているのか。私自身もバスは最近よく利用するようになった(歳をとってあまり歩きたくないということもあるのかも)。

●「偉くない「私」が一番自由」米原万里著/佐藤優編(文春文庫/2016.4)
米原万里の盟友佐藤優がロシア料理のフルコースに見立てて選び抜いた傑作選。東京外語大卒業論文始め単行本未収録作品などが含まれている。それにしても米原さんが亡くなってもう10年も経ってしまったのかとあらためて思う。

●「フランス人がときめいた日本の美術館」ソフィー・リチャード著/山本やよい訳(集英社インターナショナル/2016.4)
フランス人美術史家が選んだ、「本当に訪ねる価値のある」美術館のガイドブック。有名どころはもちろん、私も行ったところのない穴場が紹介されており興味深かった。

●「宗達絵画の解釈学~「風神雷神図屏風」の雷神はなぜ白いのか~」林進著(敬文舎/2016.4)
「日本文化 私の最新講義」シリーズ第4巻とのこと。宗達について私はあまり詳しくないが、本書の仮説はおそらく画期的なものなのだろう。

●「死ぬまで元気でいるための 七つの習慣~自然的生活のすすめ~」山田豊文著(山と渓谷社/2016.3)
自然的生活、ということで、穀菜食、少食と断食、適度な負荷、適度な不衛生、早寝早起き、自然の音/音楽、宇宙を感じる、の7つの習慣を推奨している。確かに現代の生活は便利で快適ではあるが、人間本来の自然なものからかけ離れていることは間違いない。なるほどと思わせる内容ばかりで特に「食」については考えさせられるものがあった。

●「はじめての親鸞」五木寛之著(新潮新書/2016.3)
2015年に行われた「人間・親鸞をめぐる雑話」を元に加筆修正されたもの。入門書とも言えるが私のような初心者にとってもわかりやすい内容だった。

●「国鉄末期の首都圏鉄道模様」山口雅人著(イカロス出版/2016.3)
1980年代の機関車を中心とした鉄道と沿線写真に文章が添えられている内容。新宿、代々木、原宿はじめ首都圏と近郊に走っていた鉄道と周辺の街並みが見られる。1980年代とはつい最近のような気もしていたが、写真を見るとずいぶん古めかしく、遥か昔という感じもする・・・。それにしてもこの本、字がひじょうに小さくて読むのに苦労した。

●「なるだけ医者に頼らず生きるために私が実践している100の習慣」五木寛之著(KADOKAWA中経の文庫/2016.1)
五木流の、きわめて自然で無理をしない生き方の教え。「衰えを取り繕うのが養生」であるとし、病気は「治(なお)す」ものではなく「治(おさ)める」ものであるとする。

●「あの日」小保方晴子著(講談社/2016.1)
話題になった書。何とも感想の書き難い一冊ではあったが、研究内容に関する記述は素人ではなかなか理解できないことは事実だと思う。アマゾンの読者レビューは個人的には参考になった。

●「騙し合いの法則」竹内久美子著(講談社/2014.6)
久しぶりに竹内女史の著作を読んだ。相変わらず興味深い動物行動研究の成果が紹介されており、「生き抜くための自己防衛術」のサブタイトル通り、人間社会にも当てはまることが少なくない。

●「本当は怖い動物の子育て」竹内久美子著(新潮新書/2013.3)
本書の前半まではそのタイトル通りの内容なのだが、後半では人間の虐待について、動物行動研究からの知見をもとに分析されており、示唆に富んだ内容となっている。これまでの路線とは異なる、新たな角度からの社会への提言として読まれるべき一冊と思う。

●「国家の罠」佐藤優著(新潮文庫/2007.11)
遅ればせながら(?)やっと本書を読んだ。もっと早く読むべきだったと思う。

●「後期バロック音楽の演奏原理」ハンス=ペーター・シュミッツ著/吉田雅夫監修/滝井敬子訳(シンフォニア/1982)
http://zauberfloete.at.webry.info/201606/article_3.html

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