ペルゴレージ:スターバト・マーテル(ウィーン版)

「スターバト・マーテル」はペルゴレージ(1710~1736)最後の作品であり、名曲として名高い。私も大好きな曲で、クレマンシック・コンソート (ACCORD/1986)、レ・タラン・リリク(DECCA/1999)などのCDを持っている。
来月の演奏会でこの曲を演奏するのだが、今回演奏するのは合唱と管楽器が追加された「ウィーン版/Wiener Fassung)」という未知の(?)曲。
カールス版スコア(2009.4)の前書きにはマルティン・ハーゼルベックににより次のように書かれている。
・ペルゴレージの死後、J.S.バッハ、G.J.フォーグラー&J.F.ドールズなどによる編曲が行われたが、いずれもドイツ語テキストによるものだった。
・今回の版は、ラテン語のテキストを保持しつつ、ヨーゼフ・フォン・アイブラーによる管楽器と合唱の追加(1795年頃)、イグナツ・フォン・ザイフリートによるトロンボーンの追加(1830年頃)の二つの版を統合した形になっている。
*なおこの版について、「サリエリが混声合唱に編曲、ジュスマイヤーが木管楽器を追加・・・」などという間違った伝承もある。
・さらに、オットー・ニコライが、ダイナミクス、アーティキュレーションなどを付加している(1843年)。

次に編成に関して。
○オリジナル:
ソロ/ソプラノ、アルト
ヴァイオリンⅠⅡ、ヴィオラ、バッソ・コンティヌオ
○ウィーン版
ソロ/ソプラノ、アルト、テノール、バス
合唱/ソプラノ、アルト、テノール、バス
フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トロンボーン3
ヴァイオリンⅠⅡ、ヴィオラ、バッソ・コンティヌオ

次に楽曲構成。
○オリジナル:12曲
○ウィーン版:13曲
→原曲第12曲 Quando corpus morietur 第30小節目からを第13曲 Amen として独立させているため。
また、原曲第12曲第93~95小節は5小節に拡大されている(他の曲はすべて原曲と小節数は同じ)。

調性について。
全曲ともオリジナルの調性だが、ウィーン版では曲により、フラットを一つ少なく表記している場合(臨時記号で追加される)がある。
例)第1曲:オリジナル/フラット4つ、ウィーン版/フラット3つ など。

ということで、声楽ソリストが4人に増え、混声4部の合唱、木管6パート、金管5パートが加わった大編成のペルゴレージは一体どのような響きとなるのだろうか。
音源を探してみたが、CDなどはもちろん、YouTube でも見つからなかった。来週初めて合唱合わせがあるので、その時にはある程度明らかになるだろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 春の演奏会(その2)終了

    Excerpt: 今年2回目の演奏会を終えた(3/6)。小さなホールではあったが、多くの方々においでいただき満席となった。あらためて感謝の意を表したい。本当にありがとうございました。 ハイドンの交響曲全曲演奏を目指し.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2016-03-07 22:15