最近読んだ本 2015/12

●「クラシック名盤復刻ガイド」松本大輔著(青弓社/2015.11)
著者はクラシック専門CDショップ店長。SP、LP音源を復刻する自主レーベルを立ち上げている。その音源の紹介本だが、大戦前後の巨匠たちの演奏について熱く語られている。フルトヴェングラーの項はもちろん、(若い時代の)カラヤンについても少なからず記述がある。

●「墓標なき街」逢坂剛著(集英社/2015.11)
「百舌シリーズ」第6弾(序章を入れれば第7弾)。久しぶりの百舌シリーズ、だいぶ時間が経っていたので忘れていたがだんだん思い出してきた。400ページ以上ある長編だがさすが逢坂氏、一気に読ませる力を持っている。そろそろ完結かとも思ったがまだ続くようだ。

●「驚くべき日本美術」山下裕二:講師、橋本麻里:聞き手(集英社インターナショナル/2015.10)
山下先生が橋本麻里を聞き手として対談している書。最近読んだ美術関係書の中では断トツに面白かった。以下一部抜粋。
知識があっても、ほとんどの場合、その知識が「見ること」の邪魔をしている。かといってまったく知識がないと、やはりうまく見られない。知識というよりも体験だよね。見るという体験をとことん積んで、可能な限り知識も得て、いったんその体験や知識を棚上げして、虚心坦懐に向き合う。僕はこれがほんとの見方なんだと考えています。

●「西洋絵画 BEST100」大友義博監修(宝島社/2015.10)
書名通り、有名な西洋絵画100点がカラー図版とわかりやすい解説で紹介されている。入門書としては最適。

●「老人の極意」村松友視著(河出書房新社/2015.10)
人は年齢をとれば誰でも老人になれるわけではなく、老人とは、人が年齢をかさねたあげくに到達するひとつの境地であるという。「老い」の凄ワザ!人生の流儀、ということで、過去現在、日本各地の30人の老人のエピソード集。

●「小泉今日子はなぜいつも旬なのか」助川幸逸郎著(朝日新書/2015.10)
小泉今日子(の人気)について徹底的に分析している本。中でも、「失うことを恐れない」ことはあらためて納得させられた。
「変わっていく力」が大切であることは誰も否定しないが、「すでに持っているものの上に何かを積み上げること」だけを「望ましい変化」とみなしがちなことが問題で、時には何かを手放さなければ、「再生」できないこともある。

●「ドイツ・クリスマスマーケット案内」沖島博美著(河出書房新社/2015.10)
ドイツおよび周辺のクリスマスマーケットに特化した本。各地のクリスマスマーケットの紹介始め、店で売られているものなど参考になる内容だった。

●「職業としての小説家」村上春樹著(スィッチ・パブリッシング/2015.9)
「風の歌を聴け」が生み出された頃の話、小説にまつわる数々の興味深い話が語られる。村上を知る上では欠かせない一冊と思う。

●「アトリビュート・シンボル図鑑」平松洋著(KADOKAWA/2015.9)
名画の謎を解き明かすというサブタイトル通り、西洋絵画に込められたメッセージを理解する上での基礎知識。なお、アトリビュートとは「持物」と訳され、その人物が誰なのかを示す目印になる持物=帰属物。シンボルは、そのもの全体を言葉や物で喩える「象徴」を意味する。本書では名画215点を例にアトリビュート、シンボルについて詳しく説明されている。

●「やくみつるの秘境漫遊記」やくみつる著(文藝春秋/2015.8)
アジア、アフリカ、中南米、オセアニアなどの滅多に人が行かないツアー参加記。一ヶ国見開き15コマの漫画のため、情報量は恐ろしく少ないがそれなりの雰囲気は楽しめひじょうに面白かった。

●「くららと言葉」知花くらら著(講談社/2015.1)
国連WFP日本大使としてアフリカなどを訪れた経験を、様々な人の言葉を引用しつつ語っている。謙虚な姿勢が好ましい。

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