ヘンゲルブロック=ハンブルク北ドイツ放送交響楽団

「プレミアムシアター」、今回はヘンゲルブロック指揮ハンブルク北ドイツ放送交響楽団の演奏会。曲目等は下記の通り。
○メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
○プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調作品115から第1楽章(アンコール)
○マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人~1893年ハンブルク稿~」
○ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から第3幕への序奏(アンコール)

○管弦楽:ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
○ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー
○指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
○収録:2015年6月4日 サントリーホール

1.カール・ライスター
6月の北ドイツ放送響来日時に「エキストラで大物木管楽器奏者が来日」というウワサが広まっており、誰だろうと思っていたが、やはり(?)ライスターだった(メンデルスゾーンで1stを吹いていた)。ライスターは1937年生まれなので今年78歳。ペーター=ルーカス・グラーフ(1929年生まれ)を除けば、ゴールウェイやホリガー(ともに1939年生まれ)、シュミードル(1941年生まれ)たちよりも年長ということになる。
サイトウ・キネンも引退したライスターがなぜ今回トップを吹いていたか分からないが、何か特別な事情があったのだろう。なお、ライスターとヘンゲルブロックは同郷(ヴィルヘルムスハーフェン生まれ)。

2.アラベラ・美歩・シュタインバッハー
時おり微笑みを浮かべるなど全般的に余裕を持った演奏で、テクニックも万全、のびのびと弾いていながらきっちりとした音楽づくりをする人で、見事にオケに寄り添っていた。情熱的な表現というよりは理知的、楷書的で、古典派に近いメンデルスゾーンだったようにも思う。なお、アンコールで弾いたプロコフィエフの曲は初めて聴いた。難曲そうではあったが見事な演奏だった。

3.「巨人」の「花の章」
その存在は知ってはいたが実際に聴いたのは今回が初めて。もっと華やかな曲のイメージを持っていたがまったく違うものだった。トランペットのソロは大変素晴らしかった。他の楽章については私はあまりマーラーには詳しくないため、相違点などはよく分からなかった。楽章ごとに付けられていたサブタイトルも今回初めて知ったがそれぞれ納得できるものだった。

4.ヘンゲルブロック
ヘンゲルブロックは1958年生まれ。同年生まれにはサロネン、マンフレート・ホーネク、広上淳一などが、一年下(1959年生まれ)にはティーレマンやルイージなどがいる。
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのメンバー、1985年フライブルク・バロック管弦楽団指揮者、1995年ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団の初代芸術監督などを務め、2000年からウィーン・フォルクスオーパーの音楽監督という凄い(?)経歴で、2011年から北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者に就任している。
数年前に北ドイツ放送響との実演を聴いたことがあるのだが、その時はかなり尖鋭的な演奏だった。
http://zauberfloete.at.webry.info/201205/article_20.html
今回はそれに比べると比較的普通の演奏ではあった(指揮台も使っていた)が、まあ、マーラーでは比較にならないとは思う。なお、メンデルスゾーンでの小型ティンパニの使用はおそらくヘンゲルブロックの指示によるものだろう。なお、ヘンゲルブロックの指揮は上から振り下ろす指揮ではなく、ティーレマンと同じような下からすくい上げる形で、サロネンにも通じる感じも受けた。

5.北ドイツ放送交響楽団
フルート首席のヴォルフガング・リッターだけは確認できたが、それ以外は分からないと言うか知らないメンバー。マーラーでトランペット・ソロを吹いた人はなかなか上手かった。また、(メルヴェではない)オーボエ奏者も優れていたと思う。が、マーラー第4楽章冒頭のティンパニの人の叩き方はやや違和感はあった・・・。

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    Excerpt: 録画しておいた「プレミアムシアター」を観た。今回はハンブルクに新しくオープンしたエルプフィルハーモニーのこけら落とし公演の模様。 これまで、ヘンゲルブロック=北ドイツ放送響の演奏は、実演、テレビなど.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2017-05-04 23:13