「魔笛」公演終了

猛暑の中、二日に渡る「魔笛」公演を両日ともほぼ満席に近い盛況のうちに終えた。おいでいただいた方々にあらためてお礼を申し上げたい。
前日夜および一日目の昼にゲネプロがあったため、三日間で計4回、特に土曜日は一日2回全曲を通して演奏したため毎日ひじょうに疲れたが、何とか最後まで持ちこたえることができた。
私にとって初めてのオペラ体験、それも大好きな「魔笛」とあっては全力を出さない訳には行かず、かなりの気構えで臨んだものの、落ちたり、飛び出したり、ミスタッチ(?)、不発、音抜けなどが不本意ながら何箇所か発生することとなった。とはいえ重大なミスもなく、とりあえず何とか終了することができた。「魔笛」はファゴットの出番が多く、「完全なソロ」はほとんどないものの、アリアでのオブリガート、重唱での声楽パートの補強など、よく聴こえるところも少なくない。中でも最も神経を使ったのが第17番パミーナのアリア。この曲、ファゴットは15小節しか吹くところはないのだが、全編がソロのような緊張感が連続する曲。前日のゲネプロで、それまで一回も失敗したことがなかった最初の入りをミスったのでどうなることかと思ったが、本番ではうまく行ったのでホッとする。

会場のホールは専用のピットがなかったため、前方の椅子を何列分か取り外した平土間での演奏。それでも譜面台のランプは付いていたためそれなりの雰囲気は感じられた。木管は最後列(ステージ寄り)、8人が一列に並んだためオーボエ奏者とはかなりの距離があったためあまり聴こえず合わせるのに苦労した。が、ファゴットは指揮者を見るために斜め向きに座ったため、休みの時はチラチラと舞台(高さは約1メートル)上の様子を見ることができた。なお、経験した人の話によれば、本当のピット内に入ってしまうと舞台はほとんど見えないらしい。
今回の舞台は大きなセットなどは使わない代わりに、照明やパネル、布地などを巧みに用い、また小学生なども参加した演出で、工夫もあり見応えがあった。そして声楽ソリストたちの衣装も華やかでその歌唱ともども大いに楽しむことができた。しかし、何と言ってもモーツァルトの音楽は本当に素晴らしく、演奏中、思わず涙が出そうになったことが何回もあった。

それにしてもオペラというのは本当に楽しい。観るのも楽しいが、演奏する方がはるかに楽しいことを実感した二日間だった。これほどエキサイティングで充実した素晴らしい時間を過ごせたことは久しぶり(初めてかも)で、このような体験ができて本当に幸せだったと思う。最高だった。
オーケストラと合唱はあくまで脇役で、主役は声楽ソリストたち。しかし、オペラというものはそれ以外にも演出、舞台、照明、衣装、ヘアメイク、ピアニスト、指導者、助手その他多くのスタッフの方々がいなければ成り立たない。そうした大きなプロダクションに微力ながら参加させていただいたことも、ある意味での達成感につながったし、間近で(時々)観せていただいた舞台も凄い迫力で感動的なものだった。
ということで、オケはやや弱体ではあったが、ご来場いただいた方々もそれなりに楽しんでいただけたのではと思う。残念だったのはチケット代が安くはなかったこと(4000~6000円)。もちろん、オペラというものはお金のかかるものではあるが、区などの援助、スポンサーなどの後援などによってもう少し低価格化が図れれば、普段あまり馴染みのない人たちもオペラというものに接するチャンスが大きくなるのではと思う。

来年は「メリー・ウィドウ」とのこと。何をおいても参加したい。

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