最近読んだ本 2015/6

●「ミッフィーの魅力、再発見 ディック・ブルーナ 絵本が100倍楽しくなる、創作秘話に迫る」(平凡社/2015.5)
全国で開催中の「ミッフィー展」に合わせて発刊されたもの。ブルーナの創作方法などはこれまで紹介されてきたが、「クリエーター7人が語るブルーナの魅力」の章はなかなか面白かった。もちろん絵本としても十分楽しめる。

●「「天使」の名画」平松洋著(青幻舎/2015.5)
http://zauberfloete.at.webry.info/201506/article_16.html

●「The Modern モダン」原田マハ著(文藝春秋/2015.4)
MoMAを舞台にした短編集。本当に短編ばかりではあるが、原田マハでなければ書けない内容の作品ばかり。

●「ポホヨラの調べ~指揮者がいざなう北欧音楽の森~」新田ユリ著(五月書房/2015.4)
シベリウス&ニルセン生誕150年ということで、指揮者新田ユリが、シベリウスの7つの交響曲と主な管弦楽曲、ゲーゼとニルセンの楽曲について解説した書。なお、「ポホヨラ」とはフィンランドの言語のフィン語で「北国、北のほう」の意味。

●「ピアニストが語る 音符ではなく、音楽を! 現代の世界的ピアニストたちとの対話 第二巻」焦元溥著/森岡葉訳(アルファベータブックス/2015.4)
著者は台湾の音楽ジャーナリスト。ツィメルマン、ヴァーシャーリ、アシュケナージ、ダヴィドヴィチ、キーシン、コラール、ベロフなど14人の「世界的」ピアニストにインタビューしたもの。とはいえ私の知らないピアニストも何人か入っている。ひじょうな大作だったが、ツィメルマンの話が最も興味深かった。

●「山手線~街と駅の今昔物語」日本鉄道車両研究会著/夢現舎編(彩流社/2015.4)
山手線29の駅の歴史と昔懐かしい写真集。30番目の駅は2020年開業予定とのことだが、ついこの間できたと思っていた西日暮里駅の開業が1971年というのには驚かされた。もう40年以上経っている。

●「STORY OF UJI 小説源氏物語」林真理子著(小学館/2015.3)
林真理子版「宇治十帖」。「夢浮橋」の終わり方がやや原典とは異なるがおおむね忠実なもの。会話がかなり現代的な表現になってはいるが、なかなか興味深く読めた。

●「生きるヒント 5~人生にときめくための12のレッスン~」五木寛之著(学研パブリッシング/2015.3)
このシリーズ第5巻(最終巻)。治る、還る、生きるなど12のテーマが採り上げられる。トーンは今までと変わらず
しっとりと落ち着いたもの。

●「ビブリア古書堂の事件手帖6~栞子さんと巡るさだめ~」三上延著(メディアワークス文庫/2014.12)
このシリーズも次巻で完結するらしい。本書はフィクションではあるが、どの分野でもマニアという人たちは存在し、その深さはは常人では考えられない域に達しているのでは、ということをあらためて考えさせられる。

●「オリーブの罠」酒井順子著(講談社現代新書/2014.11)
「オリーブ」という雑誌が創りだした新しいターゲット像/ライフスタイルに対し、著者自身も当事者として様々な角度からの分析を行いつつその功罪(?)を明らかにする。単なるファッション雑誌を超えた「オリーブ」のパワーが伝わってくる。

●「早稲女、女、男」柚木麻子著(祥伝社/2012.7)
大学を象徴にしつつ女性のタイプを巧みに描き分け、男女間の心情の交錯も臨場感を持って描かれる。この人の作品は面白い。

●「けむたい後輩」柚木麻子著(幻冬舎/2012.2)
この著者に完全にハマっている。この人の持っている客観的で冷徹な視点は酒井順子さんに通じるものを感じる。

●「終点のあの子」柚木麻子著(文藝春秋/2010.5)
連作短編集で、この中の「フォーゲットミー、ノットブルー」は第88回オール読物新人賞受賞作品(2008)で、本書が初の単行本とのこと。20代後半でこのような作品を書くというのはやはり驚嘆する。

●「医師と声楽家が解き明かす 発声のメカニズム」萩野仁志、後野仁彦著(音楽之友社/2004.12)
管楽器奏者にも応用できる点はないかと読んだのだが、呼吸法を除き特に有効な示唆は得られなかった。しかし、読み物としてはひじょうに面白く、人間の身体の精巧さ/不思議さを実感する。さらに声楽家というのは器楽演奏家以上に声帯/体調管理に気を使わざるを得ないという実情をあらためて知らされた。楽器は声帯ほどデリケートではなく、修理もできるし、いざとなれば買い替えることもできる。その意味で器楽奏者は気がラクといえばラクである。

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