木村政昭/「次に来る 噴火 大地震」

琉球大名誉教授木村政昭氏は知る人ぞ知る、地震/噴火研究者でこれまで多くの実績を持っている。本書は2015年1月に青春出版社から刊行されている。木村氏の考え方は大まかには下記の通り。
火山噴火と地震は「連動」している。地震が、地球のプレートが圧をかけることで生じる現象というのは言わずもがなだろうが、実は火山もプレートからの圧によって起こるのだ。
簡単に言えば、火山内部のマグマ溜まりが、プレートからのプレッシャーによって圧迫されることで押しつぶされ、スポイトからピュッと水が出るようにマグマなどが吹き出る現象が、噴火である。そして、火山が噴火するということは、それだけプレートからの圧力が強いことであり、とすれば、プレートのプレッシャーに耐えきれなくなって起きる地震も生じる可能性は高いというわけだ。


さらに、「地震の目」(第二種空白域:地震のドーナツ現象が起きているゾーンの一種)、「噴火の目」などの独自の手法によって地震、噴火の予測を行っている。以下、本書で予測されている事象を下記に列挙しておく。
○御嶽山の「本噴火」はこれから起こる
○伊豆・小笠原海溝沿いは長く巨大な空白域となっている→2018年+-5年でマグニチュード8.5の巨大地震がこの地域で起きる
○富士山は2020年までに噴火があると考えられる(元々の試算は2011年±3年)→いつ噴火してもおかしくない
○富士山が噴火した場合、国が発表している南東の宝永噴火火口ではなく、北東側が噴火(溶岩流出型)する可能性の方が高い
○東海地震・東南海地震はすぐに起きる可能性は低い
○次に三原山が大噴火すれば、その次に来るのが南関東の大地震となる(その前に三原山の小噴火があるかも知れない)
○首都圏直下型地震、近い将来その可能性は低い

ということで、世界的に、また日本列島は既に超巨大地震の時代に突入していると筆者は指摘しており、近い将来、富士山の噴火は間違いなく起きると予測している。いずれにしても関東圏に住んでいる者としては、まずは三原山の動向を見守っていく必要があるのだろう。

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