最近読んだ本 2015/4

●「楽典 楽譜の書き方」トム・ゲルー、リンダ・ラスク著/元井夏彦訳/西尾洋監修(ヤマハミュージックメディア/2015.4)
楽譜の書き方についてこれほど詳細な記述を読んだのは今回が初めて。これまで漠然と理解はしていたが体系的な説明はひじょうに参考になった。*連桁に関わる記述はかなり詳細だった。
*連桁(れんこう)は符鉤(ふこう):はた に代わり、二つ以上の連なる音符を連結するために用いられる横棒のこと

●「伝説の指揮者 フェレンツ・フリッチャイ 自伝・音楽論・賛辞・記録・写真」フェレンツ・フリッチャイ著/フリードリヒ・ヘルツフェルト編/野口剛夫訳・編(アルファベータブックス/2015.3)
フリッチャイ(1914~1963)については私もあまり知らず、録音もほとんど持っていないが、本書には自伝の他に自身によるモーツァルトとバルトークについての著作も収録されており、フリッチャイ自身の写真ともども貴重な文献になっている。

●「ピアニストはおもしろい」仲道郁代著(春秋社/2015.2)
幼少の頃のピアノとの出会いに始まって、レッスン、コンクール、アメリカでの生活、ドイツ留学、子育てなど、さまざまなエピソード、経験を綴った内容だが、それだけで終わらないところが仲道さんで、モーツァルト、ショパン、ベートーヴェン、シューマンなどの音楽に対する取り組み方/姿勢にはさすがと思わせるものがあった。さらに、ピアノ、音楽、芸術に対する向き合い方、その語り口は説得力があり、本質に迫る深い内容が語られている。

●「100語でわかるクラシック音楽」ティエリー・ジュフロタン著/岡田朋子訳(白水社:文庫クセジュ/2015.2)
著者はフランスのジャーナリストで、Les 100 mots de la musique classique というタイトルで2011年に出版されている。クラシック音楽にまつわる用語や楽器、楽曲、形式など100語の解説(?)集。個々にはそれなりに面白いが、もちろんクラシック音楽がこの「100語でわかる」わけではない。

●「オーケストラの休日」菅原英洋著(文芸社/2014.12)
著者は東京フィル、オランダのオーヴァーアイセルス・フィル、ドイツのライン・フィルハーモニー響で1stVnを弾いていた人。オケの現場の話は普通面白いものだが・・・。

●「本屋さんのダイアナ」柚木麻子著(新潮社/2014.4)
この本も「宮崎美子のすずらん本屋堂」で紹介されていたもの。知らなければ絶対に手に取ることのない本だが(見た目は少なくともおじさん向けの本ではない)、個人的には本当に読んで良かったと思える本だった。著者は1981年生まれとのことでこの若さでよくこのような物語が書けるものだとあらためて感心する・・・。

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  • 「楽器の音域・音質・奏法」

    Excerpt: トム・ゲルー,ディヴ・ブラック著/元井夏彦訳/八木澤教司監修(ヤマハミュージックメディア/2016.8) エッセンシャル・ディクショナリー シリーズで、前巻は「楽典 楽譜の書き方」(2015.4)だ.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2016-08-26 22:19