ハイドン交響曲の編成/最近のベルリン・フィル演奏会から

ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールで最近のハイドンの交響曲を視聴した。曲目、演奏会年月日、指揮者、配置、編成(2nd,Vlaに関しては概数)などは下記の通り。
○交響曲第92番ト長調(2008/11/01) ラトル
1st:8/Vc:4/Vla:4/2nd:8/Cb:3 小型ティンパニ
http://zauberfloete.at.webry.info/201003/article_5.html
○交響曲第88番ト長調(2009/10/24) イヴァン・フィッシャー
1st:10/2nd:8/Vc:4/Vla:6/Cb:3 標準ティンパニ
○交響曲第98番変ロ長調(2010/01/30) コープマン
1st:8/2nd:8/Vla:4/Vc:3/Cb:2 小型ティンパニ
○交響曲第100番ト長調(2010/04/17) シフ
1st:10/Vc:6/Vla:6/2nd:8/Cb:4 小型ティンパニ
○交響曲第99番変ホ長調(2011/02/12) ラトル
1st:9/Vc:4/Vla:4/2nd:8/Cb:3 小型ティンパニ
○交響曲第95番ハ短調(2012/09/23) ラトル
1st:8/Vla:4/Vc:4/2nd:8/Cb左側:3 小型ティンパニ

弦楽器の編成は最大でも1stヴァイオリンが10人、ラトルの場合は8人が標準となっている。そしてラトルの場合は必ずヴァイオリンが対向配置となる。ただしヴィオラとチェロの位置は特に決まっていない。また、ティンパニはフィッシャーの時以外はすべて小型ティンパニとなっている。
小型ティンパニについては、最近のイザベル・ファウストとのベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲演奏に際し、ヴェルツェルが「小さい楽器は、音量が全体にコンパクトなので、音を抑えたい時に、ミュートしないで済みます。古い時代のティンパニは、現代のものよりもずっと小さなものでした」と語っている。
http://www.hmv.co.jp/news/article/1503270001/
ということで、最近のベルリン・フィルにおいてハイドンの交響曲を演奏する場合、弦の編成はかなり小さめ、ティンパニは小型の楽器を使用するというのが標準になっているようだ。
そして、管打楽器セクションのアドリブ装飾。ラトル指揮の第88~92番のCD(EMI)では各曲とも自由な装飾が満載で驚かされたものだった。
http://zauberfloete.at.webry.info/200708/article_13.html
今回の演奏でもラトルの時はもちろん、コープマンやシフ、フィッシャーの時ですら、ティンパニ、フルートなど楽譜にない装飾を付けて演奏していた。ハイドンの交響曲の場合、(装飾を付けずに)すべて「楽譜通りに」演奏するのではなく、何らかの装飾を加えるのが標準、ということなのだろう。

(以下余談)
上記シフが指揮した演奏会の弦メンバーとその並びは異例だった。コンマスは樫本で、その向かいの2ndVnトップはトマジ女史。
http://www.berliner-philharmoniker.de/en/orchestra/musician/eva-maria-tomasi/
ヴィオラのトップはレーザで、隣はシュティグナー、そして2プルトで清水直子が弾いていた。ベルリン・フィルの場合が首席(第1ソロ/ソロ)奏者がそうでない人の後ろで弾くことはあり得ないと思うのだが・・・。

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