ツィンマーマン=ベルリン・フィル/モーツァルト:Vn協奏曲第3番

ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールで2014年5月17日のライブを観た。当日はアバドの指揮が予定されていたが、アバドが同年1月に亡くなったため、予定されていた曲をツィンマーマンが弾き振りしたもの。
ツィンマーマンによるこの曲はつい最近新譜(2014/3録音)がリリースされたばかり。
http://zauberfloete.at.webry.info/201503/article_15.html
とにかくツィンマーマンのテクニックは安定しており音色もクリアで美しい。解釈も極めて音楽的で見事な演奏だったと思う。特に第一楽章はやや遅めの絶妙なテンポで素晴らしかった。
ユニークだったのは下記のような箇所。
まず驚いたのが冒頭の G G   FisGFisGFisG/D D のG Gを、アップ、ダウンで弾き始めたこと。ここでのダイナミクスは最初のGが f、二番目のGがp であり、逆はあっても(普通はダウン ダウンか?)このボウイングは初めて見た。また、26、27小節のG、Cの各4つの八分音符や、終楽章の37、109小節など(八分休符、八分音符、八分音符/八分音符、八分音符、八分音符)では、CDでもそうだったがテヌート気味に演奏していた。
なお、CDではちょっと変わったことをしていた第一楽章150小節あたりは普通の演奏になっていたが再現部に入る直前ではわずかなアインガングを追加していた。また、終楽章105、107小節2、3拍目(Fis、D)の強調が特徴的だった。
そして、ツィンマーマンは音楽の流れに沿ってフレーズの終わりでルバートをかけたり、自然な緩急を巧みに付けていたが、特筆すべきはベルリン・フィルがぴったりとソリストに寄り添っていたこと。
コンマスの樫本が終始ツィンマーマンの呼吸に付けようと気を配っていた様子が伝わってきたし、ヴィオラのトップ/グロスや、向いの2ndトップを弾いていたホラークはソリストよりも樫本の方を見ていることが多かったように思えた。
メンバーはコンマス樫本(1st:4プルト)、右隣がヴィオラ/グロス、清水他、チェロ/クヴァント、レーラー他(チェロ:4)、2nd:ホラーク他、コントラバス:3という小編成。Ob:マイヤー、ドミニク、Hr:ドール、(トラ)、Fl:パユ、ヴェーバー。

なお、このアバド追悼演奏会の一曲目は、指揮者なしでシューベルト:ロザムンデ第3幕への前奏曲が演奏され、素晴らしい演奏だった。後半はラトル指揮でブルックナー:交響曲第7番(未視聴)。

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