「川瀬巴水展~郷愁の日本風景~」

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川瀬巴水展を観た(日本橋高島屋)。「昭和の広重」とも言われる版画家、川瀬巴水(1883~1957)の回顧展で、木版作品のほか写生帖や原画など約250点というひじょうに見応えのある展示だった。これまでテレビなどではその作品を観たことはあったが、実際に観るのは今回が初めて。
巴水は大正から昭和にかけて活躍し、日本全国におよぶ旅を通じて多くの風景画/版画を残したが、それらは本当に懐かしく郷愁を呼び起こさせる作品ばかりだった。作品/時代ごとに多少の作風の違いがあるとはいえ、特に雪/雨や月明かり、水面、空などの描写は秀逸だったと思う。
「出雲松江」のように同じ風景を「おぼろ月」、「三日月」など異なる光の当たり方で描き分けた作品も素晴らしかったし、馬込や池上などの昭和初期の風景も感慨深いものがあった。そして、今回は水彩による原画も多く展示されており、最終作品(版画)との対比もひじょうに興味深く、さらに、刷りの異なる異版もいくつか展示されており、版画と言う技法の持つ多様性/可能性や深さにはあらためて納得させられるものがあった。

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