最近読んだ本 2014/12

●「青い目のヴァイオリニストとの結婚」キュッヒル真知子著(2014.12/新潮文庫)
「青い目の夫」として昨年9月に新潮社から出版されたがすぐに絶版となり入手不可能となっていた。今回文庫化されたため購入したが読んでびっくり。冒頭から衝撃的な(?)内容で、このために絶版になったのではないかと思ったが、文庫化されて再発売されたのでそうではないのだろう。ライナー・キュッヒルという人をより知るためには必読の書と思う。

●「葛飾北斎 冨嶽三十六景を読む 正真解説」有泉豊明著(目の眼/2014.11)
著者は山梨県在住の心療内科・精神科医。北斎の冨嶽三十六景が当時の人々に大好評を博した理由として、北斎の筆力に加え、日本人の富士山に対する漠然とした愛着心、富士山信仰・富士講の存在、当時の旅行ブーム、江戸の土産としての需要などがこれまで考えらえれてきた。本書ではさらに、当時の江戸の人々の好みであった戯け・滑稽・言葉遊び・駄洒落・謎々などのユーモアがふんだんに描き込まれていることがその大好評の要因の一つであったということを明らかにしている。ひじょうに面白く読んだ。
なおサブタイトルの正真解説(しょうしんかいせつ)は(精神科医説)との但し書きがある。

●「ゴッホ<自画像>紀行」木下長宏著(中公新書/2014.11)
ゴッホの残した40数点の自画像(パリ時代の二年間に34点、アルル時代6点、サン・レミ時代4点)をテーマに、その生涯を辿りながら、その変遷、意味などについてさまざまな分析がされている。すべてカラーの写真が載っており観賞用としても価値がある。

●「なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?」ティル・レネベルク著/渡会圭子訳(インターシフト/2014.11)
著者はミュンヘン大学の医療心理学研究所教授、「時間生物学」センター主任。体内時計は自然の明暗サイクル(太陽時間)と深く関わっており、クロノタイプ(生物時計のタイプ)は年齢、居住地域などによって異なるということがデータを通じて示される。ひじょうに興味深い内容だった。

●「調性で読み解くクラシック」吉松隆著(ヤマハミュージックメディア/2014.10)
初心者向けの概論から、楽器からみた調性、科学的にみた調性、調性の歴史、日本の調など、ややアットランダムではあるがさまざまなアプローチがされており参考になった。

●「どっこいクラシックは死なない!」松本大輔著(青弓社/2014.10)
クラシックCD通販ショップの店主による知られざる名曲、名演の紹介本。かなりマニアックな世界で本書で紹介されている中で私が持っているCDは数枚だった。このような本が出版され、また売れるということは、本書の書名通りまだまだクラシックファンは残っているということなのだろう。

●「ちいさなかみさま」石井光太著/今日マチ子・絵(小学館/2014.10)
著者はノンフィクションライターで、「物乞う仏陀」(2005)他の著書がある。心の中の灯火(ともしび)/希望・夢・勇気・・を「ちいさなかみさま」と名付け、さまざまな心温まるエピソードが紹介されている。

●「邸宅美術館の誘惑」朽木ゆり子著(集英社/2014.10)
いわゆる公共の美術館ではなく、個人の邸宅を美術館として公開した「邸宅美術館」の紹介本。フリック・コレクションやペギー・グッゲンハイム・コレクション始め、あまり知られていないところまで紹介されている。カラー写真が豊富だが、作品自体の写真はかなり小さい。

●「壇蜜日記」壇蜜著(文春文庫/2014.10)
先日、BSでネパールへの旅を観た。
http://www4.nhk.or.jp/P3371/
得難いキャラクターだとあらためて思う。本書も一日のできごとをきっかけにありのままの自分を描いている。

●「似ていることば」おかべたかし・文/やまでたかし・写真(東京書籍/2014.8)
http://zauberfloete.at.webry.info/201412/article_11.html

●「井浦新の日曜美術館」井浦新著(青幻舎/2014.8)
「日曜美術館」2013年に放送された番組から特に印象に残ったという回を中心に、その作品/作者への思いや体験などが語られている。子供の頃から美術および作者への興味は半端なものではなかったようで、純粋で貪欲な向き合い方が伝わってくる。

●「透明な迷宮」平野啓一郎著(新潮社/2014.6)
標題のほか、全6作品の短編集。この人、テレビなどで知ってはいたが作品を読むのは初めて。各作品とも異なる味付けである意味不思議な(?)作品ばかり。これだけでは分からないが機会があったらまた読んでみたい。

●「バッハ キーワード事典」久保田慶一編著(春秋社/2012.1)
J.S.バッハの生涯、楽譜、作曲法、様式/形式、ジャンル、演奏など、様々な角度から解説がされており、初心者にとってはひじょうに参考になった。もちろん、一回読んで終わりという本ではなく、手元に置いて何かあったらすぐに調べてみるという使い方が望ましい。その意味で購入したいと思う。

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