古代エジプト展 女王と女神

画像

「古代エジプト展 女王と女神」を観た(東京都美術館)。メトロポリタン美術館が所蔵するエジプト・コレクションから「女性」をテーマにした約200点の展示。
会場入り口に展示されている「ハトシェプスト女王像の頭部」は石灰岩で作られた50cmほどのひじょうに美しい像で、もとは高さ3メートル以上の全身像だったという。
ハトシェプスト女王の像、レリーフ、まつわる品々などに続き、ハトホル女神をはじめとするさまざまな女神、王妃、王女たちの像、石碑、装飾品、護符、シストラム(宗教的な楽器)など、そして、王族の装身具/アクセサリー、化粧道具、さらに「来世への信仰」と題された最終章では、人型内棺、カノポス容器(ミイラ作りの過程で心臓以外の内臓を保管するために使われた容器)、副葬品など、ひじょうに充実した展示内容だった。
画像

巨大な石像から、本当に小さいスカラベの護符まで、作者も不明で作られた時代もさまざまな作品のひとつひとつが独自の輝きを持ちながら、それでいて統一的なトーンでエジプト文明という世界を形づくっている。美しく完成度の高い作品を鑑賞するだけでも満足感はもちろんあるとはいえ、それらが持っている、その作られた時代、そこに暮らしていた人々の生活や社会をイメージさせてくれるというパワーも見逃せない。
その意味でも今回の展示は、古代エジプトへの夢をあらためて喚起させてくれるものだったことは間違いない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • クレオパトラとエジプトの王妃展

    Excerpt: 「クレオパトラとエジプトの王妃展」を観た(東京国立博物館平成館)。コンセプトは下記の通り。 古代エジプトの王妃や女王をメインテーマにすえ、王であるファラオを支え、時に大きな政治的・宗教的な役割を.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2015-08-15 20:50