シューマン:交響曲第2番ハ長調

シューマンのシンフォニーというのは私にとってあまり馴染みがある曲とは言えない。レコード時代には一枚も持っていなかったし、CD時代になって初めて「ライン」に目覚めたのはクーベリック=バイエルン放送響(CBS)の演奏で、その後ジュリーニ=ロサンゼルス・フィルによる名演奏(DG)を聴いてさらに愛着を深めた。
一方、第4番はフルトヴェングラー=ベルリン・フィルの名演(DG)や、カラヤン=ウィーン響のリハーサル(LD)などで一応は知ってはいたが頻繁に聴きたくなる曲でもなかった。
そして、5年くらい前に第1番「春」を演奏する機会があり、私にとって初めてのシューマン体験となった。
http://zauberfloete.at.webry.info/200804/article_3.html
ということで、第2番というのは私にとって最後に残されたシューマンの交響曲であった訳だが、私が所属しているオケの来年春の演奏会でこの曲を演奏することになった。この曲、一応CD(チェルビダッケ=ミュンヘン・フィル/EMI、メータ=ウィーン・フィル/DECCAなど)は持ってはいたのだが、購入以来ほとんど聴いていなかった。
とりあえずスコアを見ながら何回か聴き直してはみたが、ハ長調ではありなが何となく重苦しさと仄暗さがつきまとう印象ではある。そして木管のソロは多くはなく、弦楽器などの中に塗り込められている。とはいえ、ラフマニノフ2番のような構成上の複雑さ/難しさはないので、落ちたり途中で見失ったりすることはなさそうだと思う。

そして、新たに図書館から「与えるよろこび」と題されたDVDを借りてきた。このDVDは、1990年6月に札幌で開催された第1回パシフィック・ミュージック・フェスティバルにおいて、レナード・バーンスタインがPMFオケを指揮したシューマン2番のリハーサル風景によって構成されている。
バーンスタインはこの曲について師であるミトロプーロスの解釈に影響を受けたことや、シューマンの音楽に潜んでいる狂気――例として、いろいろな場所に散りばめられている不規則なアクセント、それらが同時多発的に起こっていることなど――を説明しながら、若者たちを熱心に指導していく。そして、その死の三ヶ月前の悪いコンディションにもかかわらず、鬼気迫る表情、全身で強いメッセージを若者たちに投げかけるバーンスタインの情熱もさることながら、彼にとってこの曲が思い入れの深い大切な曲であるということも同時に伝わってくるものだった。
そういえば、エッシェンバッハもウィーン・フィルとの来日公演でこの曲をプログラムに入れていたし、シノーポリのDGデビュー盤もこの曲、アバドも最近初のシューマン録音でこの曲を採り上げている。また、この曲の熱烈な愛好家も少なくないようだ。私ももう少し聴き込んで、この曲の良さを発見したい。

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