ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調

個人的には「スコットランド幻想曲」の方がずっと好きで、この曲にはあまり馴染みがない。CDもムターが弾いた一枚(ただしメンデルスゾーンを聴くために買ったのでほとんど聴いていない)とグルュミオーくらいか。アルプス・シンフォニーに似たメロディが出てくるくらいの認識しかなく、リヒャルト・シュトラウスがこのブルッフの旋律をわざわざ引用したということを知ったのはずっと後のことだった。
さて、この一ヶ月くらいの間にこの曲の実演を3回聴く機会があった。どれも友人が出演するアマオケが伴奏を務める演奏会だったが、ソリストの3人が極端に違い、なかなか興味深かった。
最初に聴いたのは私よりずっと年上の(一応プロの)男性の方で、経歴を見ると海外のオケでの経験もあるらしかったが、演奏はアマチュアかと思わせる力ないものでかなり痛々しかった。
次に聴いたのが、現役のN響ヴァイオリン奏者(男性)の弾き振り。ヴァイオリニストの弾き振りといえば何年か前のホーネクのメンデルスゾーンを思い出す。
http://zauberfloete.at.webry.info/200907/article_1.html
この時はオケが比較的優秀(藝大オケ)だったので破綻はなかったが、さすがに指揮者なしではアマオケではやや苦しいところはあった。ソリストはかなりアグレッシヴで男性的な演奏をする方だったが、優雅さにはやや欠けていた。
そして昨日聴いたのは、東京藝大在学中の女性奏者。思い切りのよさや力強さ、スケール感などにはやや不満を感じたが、テクニック的にも優れており上品にまとめていた。そしてやはり若い女性には華がある。コンサートにおいては視覚面も重要な要素なので、私を含め聴きに来た方々は満足されたのではないだろうか。

それにしても、アマオケを聴くたびに毎回感じることは、やはり管打楽器は目立つということ。ソロがあるから目立つという意味もあるが、それ以上に音程やリズムが悪かったり、ズレたりすると真っ先に(?)それが耳に飛び込んでくるという面がある。特に木管セクションなどは、一人や二人少々上手い人がいても全体としてはミリ単位(?)の精度の高いアンサンブルが要求されるため、普通のアマオケではそれを期待する方が無理なのだろう・・・。
まあ、私自身もアマオケをやっているので、このあたりの矛盾(絶対にプロの演奏には及ばないにもかかわらず、それでも敢えて人に聴いてもらおうとする)はあまり考えないことにしている。

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