モーツァルトの序奏の速度表示について

K361/K370a(「グラン・パルティータ」)の序奏がラルゴであることを思い出したため、念のため思い浮かぶ序奏の付いた他の曲の速度表示(序奏→主部)を確認してみた。

●セレナーデニ長調K320 第1楽章 アダージョ・マエストーソ →アレグロ・コン・スピリート
●交響曲第36番K425 第1楽章 アダージョ →アレグロ・スピリトーソ
●交響曲第37番K444 第1楽章 アダージョ・マエストーソ →アレグロ・コン・スピリート
●弦楽四重奏曲ハ長調K465 第1楽章 アダージョ →アレグロ
●交響曲第38番K504 第1楽章 アダージョ →アレグロ
●弦楽五重奏曲ト短調K516 第4楽章 アダージョ →アレグロ
●交響曲第39番K543 第1楽章 アダージョ →アレグロ
●歌劇「魔笛」K620 序曲 アダージョ →アレグロ

○ディヴェルティメント二長調K131 第6楽章 アダージョ →アレグロ・モルト
○セレナーデニ長調K185 第7楽章 アダージョ →アレグロ・アッサイ
○セレナーデニ長調K250 第8楽章 アダージョ →アレグロ・アッサイ

●セレナーデニ長調K203 第1楽章 アンダンテ・マエストーソ →アレグロ・アッサイ
●ディヴェルティメントへ長調K247 第6楽章 アンダンテ →アレグロ・アッサイ
●ディヴェルティメント変ロ長調K287 第6楽章 アンダンテ →アレグロ・モルト
●歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K527 序曲 アンダンテ →モルト・アレグロ
●歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」K588 序曲 アンダンテ →プレスト 

○ディヴェルティメントニ長調K205 第1楽章 ラルゴ →アレグロ
○セレナーデ変ロ長調K361 第1楽章 ラルゴ →モルト・アレグロ
○ピアノと管楽器のための五重奏曲K452 第1楽章 ラルゴ →アレグロ・モデラート
○ヴァイオリンとピアノのためのソナタK454 第1楽章 ラルゴ →アレグロ

最も多い「アダージョ →アレグロ」のパターンと、「アンダンテ →アレグロ・アッサイ/アレグロ・モルト/プレスト」のパターンについては、以前、交響曲第39番などの例でその主部との関係について考察した。
http://zauberfloete.at.webry.info/201202/article_17.html
http://zauberfloete.at.webry.info/201202/article_19.html
その時は気付かなかったが、K247とK287のディヴェルティメント終楽章などにおいても、これらのセットがペアで使われている(言い換えればこの原則が守られている)ということが分かる。
しかし、ディヴェルティメントK131、セレナーデK185、K250の終楽章においては、この原則は当てはまらない。

そして、ラルゴの序奏。
NMA(http://dme.mozarteum.at/DME/nma/start.php?l=2
にはキーワードで検索できる便利な機能があり、試しに”Largo”で調べてみたところ、ヒットしたのは26件のみで、私の知っている曲は上記の曲以外では「イドメネオ」の音楽くらいであった。
ではラルゴの序奏のついた曲の場合、上記の原則は当てはまるのだろうか? それについては次回に考えてみたい。
http://zauberfloete.at.webry.info/201306/article_3.html

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  • モーツァルトの序奏の速度表示について~その2 ラルゴの序奏~

    Excerpt: ラルゴの序奏の付いた曲をとりあえず聴き直してみた。 ●ディヴェルティメントニ長調K205 第1楽章 ラルゴ →アレグロ 序奏は全部で8小節の短いもので、5小節目にフォルテになるところは「ハフナー」.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2013-06-06 20:58
  • テンポについて

    Excerpt: コレルリ:合奏協奏曲作品6 第8番ト短調 のメンスーラ記号について調べようと思い、 http://zauberfloete.at.webry.info/201505/article_18.html .. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2015-05-23 20:40