ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調作品93

今年の秋にベートーヴェン:交響曲第8番を演奏する。私にとって初めて演奏したベートーヴェンのシンフォニー。
http://zauberfloete.at.webry.info/200801/article_18.html
パート譜チェックにあたり、ベーレンライター版のスコア(ジョナサン・デル・マー校訂/1997年,第6版2011年)を購入した。1560円ということで他の国内版に近い価格だったが、ベーレンライター社のHPでは9.75ユーロになっていた。
これまで私が持っていたのは音楽之友社版(昭和41年6月30日第6刷/230円)。ブライトコプフ版をざっと見た限りではほぼこれに準拠しているようだが、さすがに40年以上昔のスコアではどうかと思い、最新の研究成果を参照してみることにした。
第九や田園などでは旧版に比べかなりの違いが指摘されたベーレンライター版ではあるが、交響曲第8番の場合、何箇所かを除き、顕著な差異はあまり見られなかった。以下、スタッカートの有無、アーティキュレーションの微妙な違い(例えば第二楽章65~66小節の木管など)は別にして、特記しておきたい異同があった箇所。

○第一楽章155小節(展開部、2nd,Vlaがしばらく休止し、2ndがffで入って5小節目) 2ndVn:従来の版では、D-BCDB/G-/EsCDEsC/G-/ の2回目のG/ソがA/ラになっている。
コメントには、1stホルンがミ(実音A)になっており(2ndホルンは実音G)、1st&2ndクラリネットはおそらく間違いではないか(クラリネットはラ/実音Gのまま)、と書かれている。
*同じような音型である160小節アウフタクトから1stVnは、C-AsBCAs/F-/DesBCDesB/F-になっていることもあり、155小節は一回目と同じGでも良いような気もするが・・・。
○第二楽章32小節 2ndOb:特に楽譜は修正されてはいないが、二拍目ウラから入る八分音符は十六分音符ではないかと書かれている。
*他の木管のシンコペーションの音型を見ると、最後の2つの三十二分音符に合せる意味でも、ここは十六分音符の方が良いように思われる。
○第三楽章60小節 全楽器:トリオの後半(クラリネットが入る小節)、59小節までクレッシェンドで盛り上げてきて、60小節入ったところはf までは共通なのだが、その直後にクラリネットを含めた全楽器にデクレッシェンドが書かれている。
*61小節に p があるので、それをスビト・ピアノとするか、60小節からディミヌエンドして p にもっていくかの違いとなるが、ここはなかなか判断が難しい。60小節の2本のホルンの動きなどを考えるとここはまだディミヌエンドしたくない気も・・・。
○第四楽章215小節 弦楽器: sf を追加
*213小節にも sf がついていることから、ここは指定がなくてもそのように演奏するのではと思う。同様に45小節にも sf があっても良いと思う。
○第四楽章391小節 金管・ティンパニ: f → ff
*転調している間、ずっと沈黙していなければならなかった当該パートがここで爆発するという意味で ff の方が適切と思う。
○第四楽章458~461小節 Vc:旧版ではチェロ・バスともFの全音符がタイで結ばれているが、新版ではチェロは458小節一拍目(四分音符)にFを弾き、その後は3小節はすべて休みとなっている。
*458~468小節の間、Vn→Ob→Cl→Hr→Fg→Hr→Cl→Ob→Fl→Ob→Cl→Fg→Hrと受け渡される掛け合いの間、ずっとFを弾いているのはコントラバスだけにする(チェロはファゴットと重なる箇所のみ弾く)という意味で、新版の方が説得力がある。

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