「ウィーン・フィル、ベルリン・フィル徹底比較」

「音楽の友」4月号は特集「ウィーン・フィル、ベルリン・フィル徹底比較」とのことで、ベルリン・フィルの第一コンマス3人の座談会始め、興味深い記事が載っていた。中でも両オケの在籍年数/出身地(国)が付記された団員一覧表。ベルリン・フィルのHPには団員の顔写真と経歴(入団年月/出身他、なお、以前は生年も載っていたが現在はない)が載っているのだが、ウィーン・フィルのHPでは限られた団員のみしか公開されていないのである意味、貴重な一覧表とも言える。
在籍年数ランキングは下記の通り。
①Vnライナー・キュッヒル(42年)
②Vcフリードリヒ・ドレシャル(40年)
②Vnアルフォンス・エガー(40年)
④Vnギュンター・ザイフェルト(38年)
⑤Vnエックハルト・ザイフェルト(37年)
⑤Vnヨーゼフ・ヘル(37年) 
⑦Fgラインハルト・エールベルガー(35年)
⑧Vnフーベルト・クロイザマー(33年)
⑧Vnクレメンス・ヘルスベルク(33年)
⑧Vlaハンス・ペーター・オクセンホファ(33年)
⑧Flディーター・フルーリー(33年)
⑧Obアレクサンダー・エールベルガー(33年)
⑧Fgミヒャエル・ヴェルバ(33年) 
キュッヒル、ザイフェルト兄弟などは予想通り(?)ではあったが、意外だったのがエールベルガー兄弟。お二人とも入団したのはつい最近と思っていたが・・・。
ちなみに、ベルリン・フィルでは下記のような人たち。
①Flアンドレアス・ブラウ(44年)
②Vnペーター・ブレム(43年)
③Vlaヴィルフリート・シュトレーレ(42年)
④Trpマルティン・クレッツァー(40年)
⑤Vnライナー・メーネ(38年)
⑥Vnライナー・ゾンネ(37年)
⑥Trpゲオルク・ヒルザー(37年)
⑧Vlaナイトハルト・レーザ(35年)
⑧Hrシュテファン・イェツィルスキー(35年)
1970年代のカラヤンを知る人たちは、もう数えるほどになってしまった・・・。

いずれにしても、長年在籍し続けるということは大変なことだとは思うが、特に、キュッヒル、ブラウなどコンマスや管楽器のトップ奏者を40年以上も続けるということは、やはり超人的なことと言わざるを得ない。
また、出身地に関する情報も興味深く、ウィーン・フィルの管打楽器セクションでオーストリア出身以外の人は、フルーリー(スイス)、トゥルノフスキー(チェコ)、シュトランスキー(ドイツ)、ヤンコヴィチ(クロアチア)のみ。
一方、ベルリン・フィルではグローバル化が進んでいるとはいえ、シュミードル門下のクラの二人、ハンガリー出身の二人のトランペット奏者以外ではパユ(スイス)、ケリー(イギリス)、ダミアーノ(イタリア)ほか数名がいるだけで、ドイツ勢がその三分の二を占めている。
なお、団員一覧表の中で、オーボエのハルトマンとヴィットマンがオランダ出身と書かれているがこれは間違いで、ハルトマンはランツベルク・アム・レヒ(ミュンヘンの西約50km)生まれ、ヴィットマンはミュンヘン生まれで二人ともドイツ人である。

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  • ライナー・キュッヒル インタビュー

    Excerpt: BSスカパーでライナー・キュッヒル氏のインタビューを放送していた。ウィーン・フィル在籍42年ということで、現役団員で彼より先に入団していたのはフリードリヒ・ドレシャル(チェロ)だけだという。 htt.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2013-12-03 22:06