「リンツ」 ベーレンライター版スコア

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「リンツ」のベーレンライター版スコアを借りてきた。
http://zauberfloete.at.webry.info/201302/article_6.html
これが現在日本国内で入手可能なベーレンライター版スコアだと思うのだが、ベーレンライター社のHPから検索すると、大きさ(225mm×165mm)、ISMNコードはまったく同一(9790006200146)ながら、表紙のデザインが異なっている。
https://www.baerenreiter.com/en/search/product/?artNo=TP16
なお、VORWORTはまったく同一だが、内容については同一かどうかわからない。
今回借りてきたスコアは、フリードリヒ・シュナップ校訂による1971年原典版(4th Printing 2009)。2ページ目に本スタディスコアに加え、フルスコア・オーケストラパート譜(BA4704)も入手可能と書かれている。
さて、私が以前から持っているスコアは音楽之友社/ベーレンライター版ミニチュア・スコア/OGT759(1974.3)。
今回このスコアと、借りてきた上記ベーレンライター版スコアを突き合わせて確認したのだが、結論から言うと、両者の間には少なからず相違があった。
音楽之友社/ベーレンライター版(B)は、NMA Online
http://zauberfloete.at.webry.info/201302/article_6.html
と全く同一内容だったのだが、上記ベーレンライター版(A)とは下記の点が異なっていた。
第一楽章
・16小節 1stVn:一個目の八分音符にfp(A)、一個目の八分音符はp、二個目の八分音符にfp(B)
・17小節 2ndOb:後半3つの八分音符にスラー(A)、小節全体にスラー(B)
・43~46小節 2ndVn休み(A)、2ndVnは1stVnと同様の音型(B)
・111・114小節 Ob,Fg,1stVn,2ndVn,Vla:八分音符にスタッカートなし(A)、あり(B)
・126小節 Fg:F-Eにスラーなし(A)、あり(B)
・184小節 1stVn:C-Hにスラーなし(A)、あり(B)
・186~189小節 2ndVn:休み(A)、2ndVnは1stVnと同様の音型(B)
第二楽章
・33・35小節 2ndVn:スラーあり(A)、なし(B)
その他、点線のスラーが実線になっている(あるいは逆の)箇所は少なからず存在する。
ざっと見ただけなので他にもあるかも知れないのだが、同じベーレンライター版でも上記のような相違があるというのはどういうことなのだろうか?
少なくとも、出版時期が古い音楽之友社/ベーレンライター版だけが異なっていて、新しいベーレンライター版とNMAオンラインが同一であるならばまだ話は分かるが、新しいベーレンライター版だけが他と異なるいうのはどうも納得できない。最新の成果を取り入れて一部改訂されている、という但し書きも特にないようである。

(2013年2月19日追記)
以下、その2へ続く。
http://zauberfloete.at.webry.info/201302/article_12.html

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この記事へのコメント

cherubino
2013年02月19日 02:07
あっ!すみません。今(19日、午前2時)、この記事に気づきました。
私たち、同じ日に、同じスコアを見て、記事を書いていたのですね。私の手に入れた版は「5th Printing 2012」ですが(ベーレンラーターのHPにある画像とデザインは同じです)。もう私の持っている赤い表紙の新全集版は、もはや古いということでしょうか(当時、何十万円もしたのに)。しかもNMAオンラインもあてにならないとなると・・・

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