ジャネット・ペリー

久しぶりにモーツァルト:ハ短調ミサK427/クーベリック=バイエルン放送響のLD(ヴュルツブルク音楽祭ライブ/amadeo/1981.6)を観た。この演奏ではソプラノ・ソロをルチア・ポップとともに、ジャネット・ペリーが歌っている。
グローリアの第2曲「ラウダームス・テ」は、宗教音楽というよりはイタリア・オペラの伝統を感じさせる曲。アレグロ・アペルト、ヘ長調で始まるこの曲は、約10年前に作曲されたモテット(K165)を想起させるが、限りなく澄み切っている中にどこか哀しい翳りを含んでいる。ペリーはこの曲にふさわしく、しっとりとやや憂いを含んだ声質で見事な歌唱を聴かせている。そういえば、ほぼ同時期に録音されたカラヤン盤(DG/1981.2)でもペリーがこのソロを歌っていた。なお、カラヤン盤ではもう一人のソプラノはヘンドリックスだが、クオニアムなどのソプラノ二人のデュオはポップとの方(本盤)が相性が良いように思われる。

ジャネット・ペリー(Janet Perry)はアメリカ、ミネアポリス生まれ、カーティス音楽院に学び、1969年、リンツ歌劇場「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナでデビュー。その後はバイエルン国立歌劇場やケルン歌劇場など主にドイツ・オーストリアを中心に活躍、カラヤンに見出されてからは、「魔笛」のパパゲーナ、ベートーヴェン:第九(1983)、ヴェルディ:「ファルスタッフ」、ワーグナー:「パルジファル」などの録音にも参加している。現在はベルン音楽大学教授。

さて、映像作品では、クライバー「こうもり」(1986年)でのアデーレ、カラヤン「ばらの騎士」(1984年)のゾフィーなどが有名だが、この「ハ短調ミサ」もファンであれば必見と思う。
なお、ペリーの公式HP
http://janetperry.com/
を見ていたら、ベーム=ウィーン・フィルの「フィガロ」の映像(1975~76)ではバルバリーナを歌っていることがわかった(今まで気付かなかった)。今度見直してみようと思う。

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