カラヤン/モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K297b

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1970年8月12日、ザルツブルク音楽祭の実況盤(TESTAMENT)を入手した。
ソリストはコッホ、ライスター、ピースク、ザイフェルトというこれまでにはなかった組合せ。
http://zauberfloete.at.webry.info/201110/article_6.html
この日の録音は、以前に海賊盤(VIBRATO VLL179)で発売されており、演奏は素晴らしいものの、録音状態が芳しくないという欠点があった。
http://zauberfloete.at.webry.info/200909/article_2.html
今回のCDはORF提供の録音から制作されたものとのことで、上記海賊盤よりは優れた音質で聴きやすい。
しかし、録音データを比較したところやや疑問が・・・。以下、前者が海賊盤、後者が今回のTESTAMENT盤。
第一楽章13:04/13:43、第二楽章9:11/9:47、第三楽章8:31/9:15
ということで、かなりの違いがある。
両者を聴き比べたところ、まずピッチが海賊盤の方が高く、特に第三楽章はかなりの違いがあることがわかった。ピッチが高ければ当然所要時間も短くなる。とはいえ、聴いていて何となく同じではないと感じられたため、念入りに聴いてみたところ、海賊盤の方では第三楽章182小節で、オーボエ(コッホ)がわずかにミスっているのだが、TESTAMENT盤の方では完璧に吹いていることがわかり、やはり両者は同一テイクではないことが判明した。
しかし、この1970年のザルツブルク音楽祭においては、ベルリン・フィルのコンサートが5回(凄い指揮者とソリスト!)行われているのだが、K297bが演奏されたのは8月12日のみである。
http://www.salzburgerfestspiele.at/archivdetail/programid/2804/id/322/j/1970
また、カラヤンがこの曲を採り上げたのは、下記のサイトによれば何回かあるものの、このソリストたちの演奏は、8月12日と同年の10月11・12日だけのようである。
http://www.geocities.jp/concolor1957/Mozart20.html
とすると、この海賊盤は10月の録音ということになるのだろうか・・・。
これ以上のことはわからないが、とにかく、今回のTESTAMENT盤のソリストたちの演奏はまことに見事としか言いようがない。コッホが吹いている唯一(公式盤では)の協奏交響曲の録音であり、コッホ ファンはもちろん、EMI盤やベーム盤(DG)を愛聴されている方々や、この曲を愛する方々にぜひ聴いていただきたい超名演と思う。
なお、この盤のライナーノーツはweb上(下記)で閲覧でき、なかなか興味深いデータも載っている。
http://www.testament.co.uk/japanesenotes/SBT1474japanese.pdf

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この記事へのコメント

ろーたこっほ
2013年05月31日 07:17
最近は新譜をチェックしていなかったのですが、このCDの存在を知ってすぐに入手しました。これまでシュタインスで数え切れないほどの回数聞いてきた協奏交響曲をコッホの演奏で聞いてみたいという長年の夢がついに実現しました。ライブとはいえ、BPO史上最強メンバーといえるソリストの演奏は完璧ですね。
2013年06月02日 23:40
ろーたーこっほさま
コメントありがとうございます。コッホが吹いた協奏交響曲の録音という意味では当盤は貴重なものだと思います。なお、バルビローりが振った1967年の演奏会のライブも海賊盤で発売されているようですが、私は聴いたことがありません。

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