NHK音楽祭2012/マゼール=N響

録画しておいた「特選オーケストラ・ライブ NHK音楽祭2012」を観た(NHK-BSプレミアム)。2012年10月29日NHKホールでの収録。ロリン・マゼール指揮、NHK交響楽団の演奏。曲目は下記の通り。
○ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番ハ長調
○グリーク:ピアノ協奏曲イ短調作品16/ピアノ:アリス・紗良・オット
○チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調作品36
レオノーレは概してオーソドックスで手堅い演奏。マゼールの指揮はなかなかわかりやすい。続くグリークはアリス・紗良・オットの登場。1988年生まれというからまだ20代前半という若さ。多くのコンクールで優勝しているとのことで、ややひ弱そうな外見ではあったが優れた演奏を聴かせてくれた。特にアンコールで弾いたリスト:「パガニーニによる大練習曲第5番「狩り」は素晴らしい演奏だった。
チャイコフスキーは緩急の差が大きく、ゆっくりめのテンポかと思ったら突然すごいアチェレランドをかけてテンポを上げたりする。とはいえ熱い演奏ではなくある意味クールで考えられたもので、クライマックスもあまり盛り上がらない。第一楽章最後11小節も鋭さに欠けやや拍子抜け。また、第二楽章最後のファゴットソロ終わりの方でヴァイオリンを大きく歌わせるやり方は初めて聴いた。終楽章も比較的淡々と進むが、全般的に優れた演奏ではあったと思う。
なお、アンコールはグリンカ:歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲。最初からコントラファゴットが置いてあったため、アンコールの曲目までわかってしまっていた。
N響はコンマス篠崎以下、チャイコフスキーでは大編成(コントラバス10本)の弦楽。それに対し管はホルン1stアシ以外は編成通りの人数。そのせいか第三楽章のクレッシェンドなどは弦に比べると木管はかなり負けていた。メンバーは神田、青山、松本、水谷、ホルンは日高(2番は山本真氏!)。青山、水谷両氏はなかなか秀演だった。

余談ながら、カメラワークについての感想。管楽器のソロを映すのは良いのだが、あまりにも吹き始める瞬間に画面が切り替わるのはどうかと思う。あと、見たいポイント(人によって違うかも知れないが)、例えば、レオノーレの最後514小節からのプレストはどんな指揮をするのかとか、チャイコフスキー、アタッカで終楽章に入る時の弦楽器の方々の準備(どの時点で弓を持つのかなど)の仕方など、私が見たいポイントはすべて外されていた。さらに、トロンボーン3人は映ってもチューバは1回も映らなかった。音楽は楽器毎にまとまっている訳ではなく、隣のパートとも密接につながっている場合が多い。
そして最悪だったのは、裸足だったアリス・紗良・オットの足をアップで撮っていたこと。敢えて隠す必要はないが、それを強調するのはどうかと思う。

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この記事へのコメント

ひでくんママ
2013年01月18日 00:19
アリスは両手に指輪してたけど、あれいいんでしょうか?

指より鍵盤が傷まないか心配です・・・・
2013年01月18日 23:05
ひでくんママさま
シュターツカペレ・ドレスデンの首席フルートの女性も左手中指にすごく大きな指輪をしていました。まあ、傷むものはないのですが・・・。

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