E.タール著「トランペットの歴史」~その2 世界の名奏者たち~

本書の「トランペットの新時代~1815年から現在まで~」の章に、各国のトランペット教育機関という節があり、奏者たちの紹介がなされている。
各奏者の生年だけでもなかなかまとまった情報がない状況なので、私が知っている/関心のある奏者に絞って、下記に抜き書き(一部補足)しておく。なお、本書にはこれ以外の情報が多く載せられている。
<フランス>
○モーリス・アンドレ(1933~2012) バックC管、セルマーEs管、高B/A管使用
○ギィ・トゥーヴロン(1950~) アンドレの弟子
○ベルナール・スーストロ(1954~) 〃
○ダヴィッド・ゲリエ(1984~) 2003年ARDミュンヘン国際コンクール優勝/ホルン奏者としても有名

<ドイツ・オーストリア>
○フランツ・デングラー(1890~1963) ウィーン・フィルの偉大なトランペット奏者
○ヘルムート・ヴォービッシュ(1912~1980) デングラーの弟子 ウィーン・フィル 1952年にハイドンの協奏曲を初めてLPレコードに吹き込んだ
○アドルフ・シェルバウム(1909~2000) デングラーの弟子 モーリス・アンドレが出現するまで、独奏楽器としてのトランペット再発見の牽引者だった カラヤン=ベルリン・フィルのブランデンブルク協奏曲第2番(1964年録音)でもソロを吹いている
○アドルフ・ホラー(1929~) 1970年代までウィーン・フィル首席
○ヨーゼフ・ポンベルガー(1944~) ウィーン・フィル ウィーン音大教授
○ハンス・ガンシュ(1953~) 1985年からウィーン・フィル首席 1997年からザルツブルク・モーツァルテウム音楽院教授
○ヴィリー・クルック(1925~2000) ベルリン放送交響楽団
○ルートヴィヒ・ギュトラー(1943~) ドレスデン・フィル ドレスデン聖母教会再建組織リーダー
○ハンネス・ロイビン(1958~) 北ドイツ放送響、シュトゥットガルト、ミュンヘンで教授、1995年からバイエルン放送響(非常勤)
○ラインホルト・フリードリヒ(1958~) フランクフルト放送響、1989年カールスルーエで教授

(ベルリン・フィル団員)
○リヒャルト・シュテークマン(1889~1985) 1913~1925年在籍
○パウル・シュペリ(1909~1992) 1927~1943年在籍
○アドルフ・シェルバウム(1909~2000) 1943~1945年在籍
○ホルスト・アイヒラー(1920~)
○フリッツ・ヴェゼニック(1923~)
○コンラディン・グロート(1947~) 1998年にベルリン音楽大学教授に就任
○マルティン・クレッツァー(1950~)
○タマシュ・ヴァレンツァイ(1962~) 2000年からBPO首席
○ガボール・タルコヴィ(1969~) 2004年からBPO首席

<イギリス>
○フィリップ・ジョーンズ(1928~2000) 1951~1986年 PJBEリーダー
○ディヴィッド・メイソン(1926~2011) フィルハーモニアO ビートルズ「ペニー・レイン」のピッコロ・トランペットを演奏(私はこれまで、フィリップ・ジョーンズが演奏したとばかり思い込んでいた)
○エルガー・ハワース(1935~)
○マイケル・レアード(1942~)
○ジェイムズ・ワトソン(1951~2011)

<アメリカ>
○アドルフ・ハーセス(1921~)
○ジェラード・シュワルツ(1947~)
○ウィントン・マルサリス(1961~)

こうしてみてくると、アドルフ・ホラーとフィリップ・ジョーンズがほぼ同じ生まれだったことや、ハーセスがアイヒラーやヴェゼニックなどと同世代だったことがわかり、あらためて興味深い。それにしても、グロートやガンシュ、フリードリヒなどのケース(トーマス・ブランディスやヴォルフラム・クリストなどのケースもあった)は、ヨーロッパにおいては超一流オケ団員よりも音大教授の方のステータスが高いということを意味しているのだろうか・・・。

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