N響第九演奏会2012

12/22にNHKホールで行われたN響第九演奏会の放送を観た(NHK Eテレ)。今年はノリントンの指揮、声楽ソリスト等は次の通り。ソプラノ:クラウディア・バラインスキ、アルト:ウルリケ・ヘルツェル、テノール:成田勝美、バリトン:ロバート・ボーク、合唱/国立音楽大学。
ノリントンの指揮/音楽は、ほぼ予想通り(?)だったとはいえ、第三楽章冒頭のすごい速さのテンポや、終楽章冒頭からのインテンポは想像以上のもので驚いた。全般的にテンポは中庸で、第二楽章や終楽章コーダなど速すぎることなく、他の楽章も遅すぎることもないもの。が、ピュアトーン(ノン・ヴィブラート)奏法かどうかは別にしても、各音符を音価よりも早めに切り上げるため、プツプツと細切れの音楽になる。また、粘りやルバートなどもほとんどないため、音楽は見通しのよいさっぱりしたものだったと思う。私も含め、少なくとも往年の巨匠たちの演奏を聴き慣れている人たちにとっては、やや物足りなく体温の低い演奏と感じたのではないだろうか。
N響の演奏は、終楽章冒頭にやや乱れがあったとはいえ、よく指揮に付けていた。木管は神田、青山、松本、岡崎各氏、また、フルート4+ピッコロ、オーボエ3、クラ4、ファゴット4+コントラという最近では珍しい大編成。ファゴットのアシスタント始め知らない人たちが多かった。そしてホルン、トップは久しぶりの松崎氏、3番福川氏は第三楽章の4番も吹いており、なかなか見事な演奏だった。
楽器配置はヴァイオリンが両翼、コントラバスは最後列に一列、声楽ソリストは左手というもの。また、ホルン左手、ティンパニ、トランペット、トロンボーンが右手というのは良いとしても、打楽器群をティンパニとは反対側の左手に置いたのはやや疑問。
使用楽譜は少なくともベーレンライター版ではないような感じではあったが、バリトンの最初のレチタティーヴォ、nicht/diese/toene のG/B-AE/FFは、G/B-AE/GFと正しく歌わせていた。また、木管のバランスにも配慮が行き届いており、第二楽章の木管群のメロディはホルンを重ねなくともはっきり聴くことができた。また、第二楽章のファゴット・ソリなどもアシスタントを加えて4本で吹かせたり、その他普段なかなか聴こえ難い箇所もアシスタントを加えて吹かせていたのはノリントンの指示なのだろう。
なお、声楽ソリストはマイクセッティングのせいなのかアンサンブルが良くなかったのか、4人がバラバラに聴こえた。

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