図書館で借りてきたCD

二分の二拍子で書かれた音楽はどのように演奏されるべきなのかについてずっと気になっており、図書館で下記のCDを借りてきた。
●ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲&ロマンス/Vn:クリスティアン・テツラフ、ジンマン=チューリヒ・トーンハレO(ARTE NOVA/2005)
ロマンス ヘ長調は、あまり引きずらないテンポで爽やかな演奏だが、明らかに二分の二拍子で演奏しているとは言い難い。二拍子の感じがまったく感じられない訳ではないが・・・。
http://zauberfloete.at.webry.info/201207/article_18.html
むしろ、コンチェルトの第二楽章の方が(楽譜は四分の四拍子であるにもかかわらず)二拍子系の音楽に聴こえた。
●モーツァルト:交響曲第39・40番/アバド=モーツァルト管弦楽団(ARCHIV/2008,2009)
前作(「ジュピター」、「プラハ」など)が出た時は気がつかなかったが、このディスクはアルヒーフ・レーベル(バロック音楽を中心とする古楽の専門レーベル)からリリースされている。
モーツァルト管弦楽団はモダン楽器を使用しているが、コンマスをバロック・ヴァイオリンの名手であるカルミニョーラが務め、ピリオド奏法も取り入れているとのこと。両曲の演奏は概して速いテンポで、アバドらしい(?)べたつかず風通しのよい淡白な解釈、全曲すべてのりピートを行っているがそれほど音楽はもたれない。時にはアーノンクールを思わせるようなテヌート奏法や、39番のメヌエットでは装飾を入れたりもしている。
さて、肝心の第39番の序奏について。
http://zauberfloete.at.webry.info/201202/article_17.html
http://zauberfloete.at.webry.info/201202/article_19.html
http://zauberfloete.at.webry.info/201202/article_20.html
これまでの(八つ振りの)慣用的な演奏に比べ、かなり速めのテンポ(四分音符=54/分くらい)で開始される。聴き方によっては二拍子を意識しているようにも感じられる。主部とのつながりもスムーズで、個人的にはひじょうに適切なテンポと感じた。おそらくこのテンポがモーツァルトの意図したものに近いのではないかと思う。また、第40番も概して速めのテンポで、時には「静謐さ」をも感じさせる演奏。しかし、両曲のところどころで現れる、不自然なダイナミクスや、必然性の感じられないテンポの加速と減速は大幅なマイナス要素。理想的な名演とは言えない。

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この記事へのコメント

ひでくんママ
2012年08月08日 23:56
拍のことは解からないのですが、きょう、録画していたルツェルン音楽祭(2011)を観たのです。指揮はむろんアバド。
モーツァルトのSy.35「ハフナー」と、後半はブルックナーNr.5というプログラム。
モーツァルトは標準的なテンポでした。アバドのCDは2枚しか持ってなくて、うち1枚が、ロンドン響との40番&41番。これも規範的?といえそうな、隙の無い演奏ですけど、それに近い感じを受けました。
ブルッナーは画像を観ず、キッチンでの聴き流し。立派すぎて私のような人間は近寄りがたいですね。

追伸
ジェームス・エーネスがソロ&指揮を兼ねたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集、いま私のいちばんのお気に入りです。夏の光のなか、爽やかな風という印象! れいの箇所はピチカートでした。
2012年08月09日 22:12
ひでくんママさま
コメントありがとうございます。
アバド=ルツェルンの「ハフナー」は私も観ましたが、ブルックナーはほとんど観ませんでした。ロンドン響との40・41番は私も持っています(ずっと聴いていませんが)。エーネスという人のモーツァルト、興味があります・・・。

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