ロッシーニ:序曲集(管楽四重奏版)

ロッシーニ:序曲集のCDを購入した。マリナーの全集(?)、カラヤン、デュトワ、オルフェウスCO他何枚か持っていたのだが、今回の演奏は管楽四重奏版。フルート、クラリネット、ホルン、ファゴットの4人でロッシーニの序曲を吹いている。以前からこの演奏の存在は知っていたのだが、これに「アンダンテ、主題と変奏」も入っていることがわかったため発注したもの。曲目と演奏者は以下の通り。
○ロッシーニ:「泥棒かささぎ」序曲
○ロッシーニ:「セミラーミデ」序曲
○ロッシーニ:「シンデレラ(チェネレントラ)」序曲
○ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲
○ロッシーニ:「オテロ」序曲
○ロッシーニ:「アンダンテ、主題と変奏曲」
アンドレア・グリミネッリ(フルート)/コラード・ジュフレディ(クラリネット)/ダニーロ・マルチェッロ(ホルン)/リノ・ベルニッツィ(ファゴット)
録音:1993年3月/リリース:2006年DECCA/Universal Music Italia
管楽四重奏によるロッシーニの序曲というのは、どのような響きがするのか実際に聴いてみるまでは想像もつかなかったが、かなり原曲に近いイメージとなっている。もちろん、「泥棒かささぎ」でのスネアドラム始め、各種打楽器パートはカットされているため派手さはないが、核となる弦楽器群(と管楽器)のパートは4本の管楽器にほとんどそのまま巧みに移されている。
これらの曲の編曲者はVincenzo Gambaro(1785年生まれ)というジェノヴァの人。クラリネット奏者としても優れていたそうで、1825年にロッシーニが作曲した2本のクラリネットとオーケストラのための変奏曲を、Friederich Berr(ロッシーニ:弦楽のためのソナタを管楽四重奏に編曲した人)とともに演奏したと解説には書かれている。
原曲のイメージをほとんど維持したまま管楽四重奏に編曲したGambaroの仕事もきわめて見事なものだが、今回演奏している人たちのものすごいテクニックと音楽性があってこそ、このひじょうに優れた演奏が生み出されたのだと思う。
最も聴き応えがあったのが「ウィリアム・テル」序曲。夜明けのチェロ五重奏に始まり、嵐の描写、牧歌、スイス軍の行進まで、本当に原曲を聴いているかのような錯覚にとらわれる。超絶技巧だけでなく、極めて豊かな歌心を持った演奏家たちでないと、ここまで楽しく心躍る演奏をするのは不可能だろう。とにかく凄い演奏である。

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