バンドジャーナル9月号

雑誌「パイパーズ」(杉原書店)が管楽器全般および奏者に焦点を当てている内容なのに対し、「Band Journal バンドジャーナル」(音楽之友社)は、誌名の通り吹奏楽/バンドをやっている人たち向けの雑誌であるため、私は滅多に読むことはないのだが、今月(2012年9月)号の「特集:ハモるって、どういうこと?」はひじょうに面白く参考になった。バンドの指導者向けの特集とは思うが、バンドに限らずオーケストラ始め西洋音楽をやっている人たちにとっては必読の内容と思う。
「ハーモニーは重要」とは分かっていても、案外その理由が分からないでそのままにしていませんか? ただひとつの和音が合えばよいのではなく、ハーモニーが変わっていくことで、音楽の「ドラマ」が生まれます。今月号の特集で、ハーモニーの仕組みについてなるべく分かりやすく解説します。
ということで、佐伯茂樹、茂木大輔、西澤誠治(読響コントラバス首席)、中橋愛生(東京音大)という錚々たる方々が担当されており、内容もひじょうに濃く、有意義で同時にわかりやすい。
特に中橋氏が書かれている和声についての話は、以前、金聖響氏が採り上げていた「和声感」の話であり、ひじょうに参考になった。
http://zauberfloete.at.webry.info/200907/article_26.html
どのように歌い/演奏すればよいのか、ということが書いてある本は、レオポルト・モーツァルト、クヴァンツ、C.P.E.バッハなどの古典は別として、(私の知る限り)あまりなかったが、アーノンクールの著作以降、いくつかの有益な書が出てきている。
○ゲルハルト・マンテル著「楽譜を読むチカラ」(音楽之友社)
http://zauberfloete.at.webry.info/201201/article_6.html
○インゴマー・ライナー著「正しい楽譜の読み方」(現代ギター社)
http://zauberfloete.at.webry.info/201205/article_16.html
○紙谷一衛著「人を魅了する演奏」(角川学芸ブックス)
○佐伯茂樹著「木管楽器 演奏の新理論」および「金管楽器 演奏の新理論」(ヤマハミュージックメディア)
http://zauberfloete.at.webry.info/201110/article_14.html
http://zauberfloete.at.webry.info/201206/article_12.html
以上、楽器をやる人にとってはどれも必読の書と思う。

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この記事へのコメント

マイスターフォーク
2012年08月22日 07:16
こんにちは。

吹奏楽の世界に携わる指導者、演奏者はとても多く底辺が広い事はトップの一般楽団の高さも世界レベルにありアマチュアオケでは難しいセッションレコーディングも社会人の楽団を中心にタイトル五千枚くらいのヒットは毎年出てます。


私の楽団にも指導者よりセル、チェリビダッケのような、アプローチでクオリティーを求められます。

アマチュアオケよりクオリティー追求はシステム化にはしばらく前より研究されてます。
2012年08月26日 22:31
マイスターフォークさま
コメントありがとうございます。吹奏楽とのかかわりについて、上記、紙谷一衛著「人を魅了する演奏」の中に興味深い記述がありましたので、機会がありましたらお読みいただけると良いと思います。

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