バレンボイム/モーツァルト:ピアノ協奏曲集~その1~

バレンボイム=ベルリン・フィルによる、モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第20~27番)のDVD(EUROARTS)を購入した。35mmフィルムからデジタルリマスターされたもの。CDは以前TELDECから出ていたが、映像としては今回が初出ではないだろうか。収録は1986~1989年、ベルリン ジーメンス・ヴィラとの表記があり、時期的にCDとほぼ同一音源と思われる。演奏時間を調べるとCDとDVDはほとんど同じだが、第25番第二、三楽章など、わずかとはいえない違いのあるものもある。2枚組で3000円台後半とまあまあの価格。
CDの演奏は、バレンボイムのピアノはもちろん上手いのだがややクセがあり、100%好きにはなれなかった。しかし、この時代(1980年代後半)のベルリン・フィルの映像は、あまり他では観ることができない貴重なものであるため敢えて購入してみた。
さて、まず画質について。一応16:9にはなっており、46インチ画面フルで観るとさすがに粗いが、ノーマルの状態(周りに枠付き)にするとかなり観やすくなる。音質は普通。とりあえず下記4曲を観た。
●ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466(1988年2月の収録/CDのデータによる、以下同様)
第一、二楽章はゆったりしたテンポで、全般的にバレンボイムは弱音を多用する。フレーズの終わり、特に細かい音符の場合の処理がやや不自然(テンポが速くなる)に聴こえるのはCDでも感じたこと。なお、第一楽章ではベートーヴェン作曲のカデンツァを弾いている。
ベルリン・フィルは指揮者がいなくても(バレンボイムも必要以上に指揮をしてはいるが)、ソリストにぴったり付けている。10型の弦楽器でも木管が埋もれることなくちゃんと聴こえてくるのはさすがと思う。
主要メンバーは、コンマス:安永、トップサイドはゾンネ、チェロは向かって左がボルヴィツキー、右がバウマン、ヴィオラはレーザとシュトレーレ、バスはヴィット、管は横一列、左からツェラー、シェレンベルガー、ヴィットマン、ダミアーノ、ブラウン、一番左奥にティンパニ:フォーグラー、トランペット:クレッツァー他、ホルンはザイフェルト、クリエール

●ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467(1986年11月の収録)
全楽章を通じて遅め(特に終楽章)のテンポ。スケールの大きい演奏となっている。
なお、ファゴットのトップはピースクが吹いているが、定年退職直前の映像と思われる。念のため、CDも一部聴いてみたが(当たり前だが)管楽器はこの映像と同じメンバーが吹いているようである。
主要メンバーは、コンマス:安永、トップサイドはシュタブラヴァ、チェロは向かって左がファウスト、右がトイチュ、ヴィオラはクリスト、管は前列左からブラウ、コッホ、ローデ、後列は左からピースク、ユンク、クリエール、ザイフェルト、ティンパニ:フォーグラー、トランペット:クレッツァー他

●ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K482(1989年1月の収録)
決定盤に欠けるこの第22番だが、この演奏はやはりベスト3に入るのではないかとあらためて思う。ベルリン・フィルの木管群はきわめて見事な演奏をしている。特に、終楽章中間部の美しさは格別。また、部分的に弦楽器の第1プルトのみでの演奏を行っている。
主要メンバーは、コンマス:シュピーラー、チェロは向かって左がトイチュ、右がシュタイナー、ヴィオラはクリストとシュトレーレ、バス:ヴィット、管は前列左からガイスラー、ライスター、ツェラー、後列は左からブラウン、ダミアーノ、クリエール、ザイフェルト、ティンパニ:フォーグラー、トランペット:クレッツァー他

●ピアノ協奏曲第23番イ長調K488(1989年1月の収録)
あらためてじっくり聴いてみると、やはりこの曲はモーツァルトのピアノ協奏曲の中でも一、二を争う名曲ではないかと思えてくる。バレンボイム自身もこの曲に思い入れがあるのか、慈しむようにピアノに向かっており、ベルリン・フィル(特に木管)の演奏も圧倒的に素晴らしい。
主要メンバーは、コンマス:シュピーラー、トップサイドはシュテルン、チェロは向かって左がマヨウスキ、右がシュタイナー、ヴィオラはシュトレーレ、バス:ヴィット、管は前列左からツェラー、ライスター、ザイファース、後列は左からクリエール、ハウプトマン、ダミアーノ、トローク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック