バルビエ×ラブルール展

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「バルビエ×ラブルール展~アール・デコ、色彩と線描のイラストレーション~」を観た(練馬美術館)。
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/kashima2.html
すべてフランス文学者鹿島茂氏のコレクションとのことで、J.J.クランヴィル展に続く第二回の展示という。
そもそも、5/1に放送されたBS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」(本展を紹介)を観るまで、恥ずかしながら私はジョルジュ・バルビエの作品始め、その存在すら知らなかった。
バルビエ(1882~1932)はフランス、ナント生まれ。古典を基礎に当時流行した日本趣味(ジャポニスム)、中国趣味(シノワズリ)の影響を受けた流麗なアール・デコ様式による、雑誌や豪華本の挿絵、映画や舞台の衣装デザインなどを手掛けた。
作品を観てすぐに共通性を感じたのは、エルテ(1892~1990)。 ロシア生まれ。近代ファッションの父、ポール・ポワレに見出され、舞台衣装デザイン、ファッション/イラスト画などの領域で魅惑的な夢の世界を創作し続け、アールデコの父と呼ばれた(エルテ自身は、自分のポジションをデザイナーでも挿絵画家でも舞台芸術家でもないアーティストと規定している)。
「1920年代、バルビエ、エルテはともに舞台、映画の衣装や舞台装置のデザインに進出する~」、というような表現はされているが、両者の関係(?)については私もよく知らない。二人の作品を比べると、ひじょうに似てはいるものの、バルビエの方はディテールまで書き込まれているが、エルテはより簡素化されているような印象を受ける。

さて今回の展示、まずバルビエの作品は、「ビリティスの歌」、「架空伝記集」などの挿絵本、ニジンスキーを描いたデッサン、舞台衣装と原画、ファッション・プレート、広告と定期刊行物など200点あまりの展示。どれも繊細、ファンタスティクで、大胆な構図としなやかな躍動感、美しい色彩で素晴らしかった。
一方、ジャン=エミール・ラブルール(1877~1943)、この人についても私はまったく知らなかったのだが、版画(木版画からのち銅版画)家、風景の描写や挿絵画家として人気を博したという。色彩のついた作品はあまり多くはなく、シャープな線描、表現の作品が多く、都市の風景、動物、魚、花、野菜などの版画、挿絵本など60数点の展示。中でも「スナップショット」と題されたカラー地の板目木版の7点セットは、シンプルな線で対象(裸婦)を見事にとらえた作品だった。

会場の練馬美術館(西武池袋線中村橋駅から徒歩3分)、私は初めて行ったのだが、チラシの交通案内のところに「都心からも意外に近い!」というコピーが付いている通り、本当に意外に近く、家を出てから一時間程度で到着してしまった。埼京線/湘南新宿ラインの存在がやはり貢献しており、大崎→池袋18分というのが速い(山手線だと26分かかる)。物理的距離はそれほど離れてはいないのだが、やはり普段行き慣れていない場所というのは心理的に遠い気がするのは誰もが感じることだろう。

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