ジークフリート牧歌

名曲探偵アマデウス(NHK-BSプレミアム)、今回は「ジークフリート牧歌」。
この番組の設定自体あまり感心しない(と思いながら結構見ている)のだが、曲の解説では時々参考になる話が聞ける。今回、特に真新しい話はなかったものの、その演奏には思わず注目してしまった。準・メルクル指揮の水戸室内管弦楽団による演奏で、宮本文昭がオーボエを吹いていたので数年前の映像と思われるが、私は初めて観た(いつ放送されたのだろうか)。
コンマス(コンミス)は久保陽子、トップサイドに安芸晶子、2ndトップは潮田益子、ヴィオラは豊嶋泰嗣、チェロには堀了介。管はフルート:工藤重典、オーボエ:宮本文昭、ファゴット:吉田将、ホルン:水野信行などの豪華メンバー。演奏は曲の解説に沿って断片的にしか観られなかったので、ぜひ全曲の放送をして欲しいと思う。

これに刺激されたので、久しぶりにクナッパーツブッシュ=ウィーン・フィルのDVD(TDK)を取り出した。
1963年5月21日、ウィーン芸術週間、アン・デア・ウィーン劇場でのライブ。ORFのアーカイヴから発見された16mmフィルムをDVD化したもの(2005年発売)。
クナッパーツブッシュは1888年生まれなのでこの時75歳。普通に歩いてはいるが椅子に座っての指揮。かなり長い指揮棒を使い、動きは必要最小限のわずかなもの。ベームの指揮をもっと武骨にしたような指揮で、スマートさには欠けるが重みはある。音楽の大まかな流れだけ作り、あとはオケに任せているようにも見える・・・。
映像はモノクロでクオリティも低く、音質も決して良いとは言い難いが、クナッパーツブッシュの指揮、ウィーン・フィルの演奏を鑑賞するのに不足はない。
コンマスはバリリ、2プルト裏にはポドゥシュカ、チェロは向かって左にヴィンクラー。1stは3プルト、チェロも3人、バス2人という小編成。管はフルート:レズニチェク、オーボエ:マイアホファ、クラ:1stプリンツ、2ndはクバッシュ(?)
http://zauberfloete.at.webry.info/201109/article_14.html
ファゴット:エールベルガー兄、そしてホルンはこの時26歳のローラント・ベルガー。このような小品であっても圧倒的な存在感がある演奏は見事としか言いようがない。
http://zauberfloete.at.webry.info/200610/article_10.html
それにしても、「指輪」の録音セッションの合間に、ショルティによって録音されたいわくつきの「ジークフリート牧歌」(DECCA)の録音が1965年10月だったことを考えると、2年前のこの演奏がもっと優れた録音で残っていてもおかしくはないとは思うのだが、いずれにしても貴重な映像であることは間違いない。カラヤン=ベルリン・フィルの名演と並び、後世に伝えられるべき名演と思う。
http://zauberfloete.at.webry.info/200612/article_5.html

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • ジークフリート牧歌

    Excerpt: 今月末の演奏会でこの曲を演奏する。ワーグナー作品の中でも大好きな曲であり、私にとっては2回目の演奏となるが、自主的に聴く機会も少なくない。長年の愛聴盤はカラヤン=ベルリン・フィルではあるが、今回あらた.. Weblog: Zauberfloete 通信 racked: 2012-10-12 20:12