モーツァルト:幼年時代の作品集・ロンドン スケッチブック

モーツァルト256回目の誕生日。
最初期の作品をいくつか選んで聴いてみた。K1a~K1fは1761年、モーツァルト5歳の作品だが、K1cにはパパゲーノのアリアの片鱗がうかがわれ興味深い。ロンドン スケッチブック(ロンドンの楽譜帳)は1764年、モーツァルト8歳の作品とされている。
●初期作品集(K1a~K1f,K2~K5,K5a,K33Bほか)/チェンバロ:コープマン(PHILIPS/1989)
PHILIPSのモーツァルト全集の「ピアノのための変奏曲、ロンド他」の巻の最後(5枚目)に、カプリチオK395/300g、プレリュードとフーガK394/383a、組曲ハ長調K399/385i、小葬送行進曲ハ短調K453a他の珍しい曲とともに収録されている。
コープマンの演奏はひじょうに雄弁で、適度な装飾、反復時には大胆な即興を入れ、聴き手を飽きさせない。なお、教科書通り(?)、主音が付点の場合に前打音は三分の二の長さで演奏されている。
http://zauberfloete.at.webry.info/201201/article_18.html
●ロンドン スケッチブック/マリナー=アカデミー室内O(PHILIPS/1971)
PHILIPSのモーツァルト全集の「RARITIES & SURPRISES」の巻に収められている一枚で、エリック・スミスのオーケストレーションにより、K15a~K15qqから28曲とK33Bがディヴェルティメントとして再構成されている。
例えば、K33Bはフルートとファゴットのデュオ、そして、K15b/K15a/K15fが、2本のフルート、ファゴット、2本のトランペット、ティンパニ、弦楽用に編曲され、ディヴェルティメントハ長調として組み立てられている。さすがにエリック・スミス、どの曲もモーツァルトが書いたのかと思えるような自然な仕上がりになっている。
●ロンドン スケッチブック(K15a~K15qq/K.Anh.109b)/ピアノ:伊藤栄麻(Hi Brite Classics/1991)
コープマンとは異なり、装飾/変奏はほとんど入れない禁欲的な演奏で、単純な音符の中に静けさが漂っている。ひじょうに優れた録音。ピアノはベーゼンドルファー モデル290インペリアルとのこと。
●ヴァイオリンとチェンバロのための16のソナタ集K6~K15,K26~K31/Gerard Poulet,Blandine Verlet(PHILIPS/1975)
これらの作品は、上記の初期作品(K1a~K5b,K15a~K15ss)の中からいくつか選び出され、ソナタを形成するために調やテンポに従って2曲あるいは3~5曲のグループに分けられ、必要に応じて新たな楽章が追加された。さらに推敲段階で任意に加えることのできるヴァイオリン(またはフルート)、チェロの声部が伴奏として付加されたと言われている。
曲はどれも軽快で爽やか。上記ピアノ曲と同様、アマチュアが手軽に演奏して楽しむには最適な曲なのではないかと思う。

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